まるで台湾!大阪中華学校で春節祭開催

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 台湾の旧正月を祝して行われる毎年の恒例行事「台湾春節祭」が2月5日、大阪中華学校で行われた。主催は中華民国留日大阪中華総会。同イベントは今年で17回目。会場には生憎の雨にも関わらず、台湾の雰囲気や美食を求めて多くの来場者で賑わった。

大阪中華学校で春節祭を開催

大阪中華学校で春節祭を開催

 大阪中華学校の校庭で行われている同イベントでは、円を書くように在日台湾華僑団体や台湾料理店の露店が並んでおり、牛肉麵、魯肉飯、蔥油餅、香腸、皮蛋、茶葉蛋、肉粽、豆花など台湾に行かなければ食べられないような料理が販売された。来場者も、「毎年台湾グルメが食べられる事をとても楽しみにして来ています」、「台湾で食べたような本場の味の台湾料理が頂けるので、まるで台湾に来たみたいで嬉しい」など、大満足の様子が伺えた。

お茶で煮て作る茶葉蛋も販売

お茶で煮て作る茶葉蛋も販売

台湾で旧正月に食べられる年糕(もち)

台湾で旧正月に食べられる年糕(もち)

 また、舞台上では台湾からやってきた伝統雑技の団体パフォーマンスの他、獅子舞の練り歩き、二胡演奏、民族舞踊披露などが行われ、来場者は台湾文化への理解も深めた。

舞台での伝統舞踊のパフォーマンス

舞台での伝統舞踊のパフォーマンス

伝統雑技の演目では福を撒く意味を込め飴を配った

伝統雑技の演目では福を撒く意味を込め飴を配った

 

紹興酒で鏡開き!

 

 当日行われた開会式には、この日のために台湾から来日していた台湾僑務委員会の呉新興委員長のほか、主催者である中華民国留日大阪中華総会の洪里勝信会長を始め、台北駐大阪経済文化代表処の陳訓養処長、台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)の張仁久副代表、同じく代表処僑務部の王東生部長、日本中華連合総会の毛友次会長、大阪市浪速区の玉置堅司区長など来賓が多数出席し、紹興酒で鏡開きを行い、春節を祝った。なお、鏡開きに使用された紹興酒は、振る舞い酒として無料で配られた。

紹興酒で鏡開き

紹興酒で鏡開き

 開会式に登壇し挨拶した洪里会長は、「同イベントは今年で17回目で、今では大阪中華学校卒業生の同窓会の場にもなっている。大阪に在住する華僑らも多く来場して頂いているし、浪速区の地域の皆様方にも沢山来て頂いた。是非楽しんで頂きたい」とし、来場者を歓迎した。

中華民国留日大阪中華総会の洪里勝信会長

中華民国留日大阪中華総会の洪里勝信会長

 また、今年初めて同イベントに参加した呉委員長は、「このようなイベントは台湾の華人における新年の雰囲気を日本の社会にお伝えする良い機会だと思う。国と国の文化交流は意義がある。また、佛光山などのブースも設けられていたが、このような台湾の宗教文化を伝える事もとても大切であると感じた」と述べた。

台湾僑務委員会の呉新興委員長

台湾僑務委員会の呉新興委員長

 呉委員長は開会式後、1つ1つ各ブースに挨拶に廻ったほか、獅子舞のパフォーマンスの際は、獅子舞に紅包(赤い封筒に入ったお年玉の意)を渡すなど、大阪地区の華僑らを激励した。

呉委員長はブースを廻り、華僑らと交流した

呉委員長はブースを廻り、華僑らと交流した

獅子舞に紅包を渡す呉委員長

獅子舞に紅包を渡す呉委員長

 

 

 

 

ITI研修生、茶の湯に日本の心と文化を学ぶ

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日本での企業研修のために福岡を訪問中の台湾貿易センター国際企業人材育成センター(ITI)の生徒たちが、1月23日に福岡市早良区の西南学院大学・コミュニティセンターの茶室で茶道の体験講習を受け、茶の湯に日本の心と文化を学んだ。

一行を出迎えたのは、「和文化教育・敬水会」のメンバー。敬水会を主宰する志村宗恭先生から畳の間に上がり、着席するまでの作法の指導を受けるところから体験講習が始まった。

 

畳の間に着席するまでの作法の指導

畳の間に着席するまでの作法の指導

 

人数の関係で畳に座る組と椅子に着席する組に分かれた両方の研修生に対して、志村先生はまず、これから伺うそれぞれの研修先で出会う上司、同僚、お客様などとスムーズに接触するために、茶の湯を通じて日本の心と文化を感じ取ってほしいと述べた。

「和の心」を説く志村宗恭先生

「和の心」を説く志村宗恭先生

 

次いで、真っすぐな姿勢で行う呼吸法、礼に始まり礼に終わる茶道におけるお辞儀の仕方、お菓子とお茶のいただき方、周囲の人々への心遣い、飲んだ後の感謝の表現などについて説明した後、実践に移った。

 

初めて畳に座ってお茶をいただく

初めて畳に座ってお茶をいただく

 

 

椅子席でお茶をいただく

椅子席でお茶をいただく

 

実際にお茶をたて、いただく間に茶器やお茶をたてる一連の動作、床の間に飾られた掛け軸とお花の説明をまじえ、今日のこの時は二度とない「一期一会」このひと時に感謝し、大事にしようと呼びかけた。

 

床の間に飾られた2つの掛け軸

床の間に飾られた2つの掛け軸

 

先生方のたてたお茶をいただいた後、和室、椅子席両方で研修生が茶たての実体験を行い、更に茶道への理解を深めた。

 

和室での体験

和室での体験

 

椅子席での体験

椅子席での体験

 

すべての講習終了後、研修生を代表して林芸貞さんから敬水会を代表する志村宗恭先生に感謝の言葉とお礼の記念品が手渡された。

それに対して、志村先生から台湾と日本には共通する温かい心があること。目に見えるものに対する感謝、人に対する感謝、食べ物への感謝、自然に対する敬意などの「心」を台湾と日本が共有して世界中に広めていきたいこと。気持ちが通じる台湾の方々に茶道を教えることはとても嬉しいこと。明日から3週間の研修には今日学んだことがきっと役に立つと信じているので、これを生かして頑張って欲しいとの答礼があり、体験講習を締めくくった。

 

研修生から体験講習の御礼を手渡す

研修生から体験講習の御礼を手渡す

 

集合写真

集合写真

 

「まま、ごはんまだ?」の特別試写会開催 〜一青妙さん、裏エピソード語る〜 

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ポスターの前で記念撮影する一青妙さん(左)・白羽弥仁監督(右)

ポスターの前で記念撮影する一青妙さん(左)・白羽弥仁監督(右)

「私の箱子」と「ママ、ごはんまだ?」を原作とした映画「ママ、ごはんまだ?」の特別試写会が1月25日、台湾文化センターで行われた。同原作は、台湾人の父と日本人の母を持つ一青妙さんが、母の愛、家族との絆を描いたエッセイであり、実在するエピソードを基に制作したのが今回の映画である。

同試写会後は、一青妙さんと同作品監督の白羽弥仁さんが登場し、舞台挨拶を行ったほか、観客に質問を問いかけて挙手制を取り入れたり、質問タイムを儲けるなど、ファンと交流も図り、最後にはサイン会も行われた。

ファンとの交流を図る一青さん

ファンとの交流を図る一青さん

一青さんは、自分の作品が映画化された事に対し、「エッセイって断面的だし、これが一つの作品になるとは夢にも思わなかった。白羽監督に脚本を書いて頂いて、あのエッセイがこういうストーリーに出来上がるのかと逆に感動した。」と語った。

これに対し白羽監督は、「実は、色々試行錯誤はあったけど、断片的なエピソードを繋げ時系列を入れ替える事で、ストーリーに緊張感を持たせればいけるのではないか」という気持ちで脚本を書いたと告白した。

また、一青さんは同映画タイトルにも触れ、誰もが一度は、「ママ、ごはんまだ?」と叫んだ事があると思うし、ストレートで伝わりやすい、と話した。なお、今回一青妙さん役を演じたのは木南晴夏さんだったが、一青さんは、木南さんの淡々としたセリフと感情をあまり表に出さない演技を見て、「何で私の性格をそんなに知ってるの!」と大絶賛。他のキャスティングについても、父が剥げてない事以外はぴったりだったと発言し、会場が笑いの渦に巻き込まれた。

白羽監督は、料理をメインにストーリーを組み立て撮影したと話し、また会場に来ていた観客らも観覧後は、「この映画を見ていたらお腹が空いちゃう!」とコメントする程、終始美味しそうな台湾料理を目で楽しめる内容だった。一青さんも台湾を一番最初に好きになるきっかけは食べ物だと思うと話し、両者は日本のおいしい台湾料理屋についても語り合った。

試写会の様子

試写会の様子

同映画は、一青さんの母が台湾に嫁ぎ、新しい環境や親族に溶け込むために習得した「台湾料理」のレシピ帳が、昔の家から見つかった事で始まるストーリーで、「料理で繋がる家族の絆」がテーマである。同映画の主題歌は、一青さんの妹で歌手の一青窈さんが担当した。そして、一青妙さん本人も、脇役として出演しているのも見どころの一つ。2月11日より一般公開され、今年5月には、台湾で母の日に合わせて中国語字幕付きでの公開が予定されている。

(2017/1/26)

台湾慰霊訪問団が福岡で報告会

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先の大戦で亡くなった台湾の若者の霊を慰めるために平成11年から毎年台湾を訪問している日華(台)親善友好慰霊訪問団(小菅亥三郎団長)は、21日福岡市内で昨年11月に実施した第18次訪問団の報告会を行った。

報告会には同訪問団の参加者を含めて日台交流関係者60人が集い、黙祷をささげて戦没者の霊を慰めるとともに、日本と台湾の過去、現在、未来についての想いを語り合った。

黙祷をささげる参加者たち

黙祷をささげる参加者たち

黙祷の後「蔡英文新政権をめぐる日台関係」と題する基調講演を行った台北駐福岡経済文化辦事處(戎義俊處長)は、講演の本題に入る前に日本と台湾をめぐる最近の3つの動きを述べた。

その第一は、昨年台湾外交部(外務省)が行った世論調査によれば、台湾国民が行きたい海外旅行先の1位が日本であり、また好感度を持つ国として7割以上の人々が日本を挙げていること。第二は、これらを反映して台湾と日本の観光往来が昨年初めて600万人に達したこと。第三は、1972年の断交以来「財団法人交流協会」という名前を使っていた日本の台湾駐在機関(大使館に相当)が今年1月4日に「日本台湾交流協会」と名称変更したことである。

日本との観光往来については、正式な国交を持つ国との間でも600万人に達するところは無いし、台湾の人口2,300万人に占める比率から考えても、両国のつながりの深さを示し、世界一良好な関係にあることの証左であると考えられる。また、台湾駐在機関の名称に「日本」と「台湾」双方の文字が入ったことは、単なる改名を超えた画期的な意味があり、今後は台湾と国交のない国々との間でもお互いの国名を呼ぶようになるなどの好影響をもたらすものと確信すると述べた。

 

基調講演をする戎義俊處長

基調講演をする戎義俊處長

一方、蔡英文新政権誕生以来「一つの中国」の受け入れを迫る中国の台湾に対する圧力は非常に厳しく、数少ない台湾承認国であった西アフリカの島国サントメ・プリンシペとの断交への間接的関与、ナイジェリアの台湾代表處の首都からの追い出し、様々な国際機関への台湾の出席妨害など、台湾を外交的孤立へと追い込んでいる。

また、貿易や観光で中国に依存する台湾に経済的な圧力をかけ、台湾経済にダメージを与えていることもあって、蔡英文政権の支持率は昨年5月就任時の70%から現在は27%まで下がっている。このような厳しい試練の中で蔡英文氏が「台湾人の真の総統」になれるかどうかは4年後の総統選に再選できるかどうかにかかっているが、太陽花運動(ひまわり運動)などを通じて若者中心に醸成された台湾人のアイデンティティはもはや打ち消すことが出来ないこと。これまで日台をつないできた台湾の「日本語教育世代」と日本の「湾生(生まれ育った台湾から戦後日本に引き揚げてきた人々)」が積み上げ繋いできた交流を若い世代に引き継いでいくべく日本の高校生の修学旅行を推進し、相互理解の成果を上げていること。しかし、そうであっても中国との結びつきが強い台湾は政治的にも地理的にも歴史的にも「日中の狭間」に身を置く存在であり、台湾の人たちは常に「日本と中国」を意識しながら生きていく運命にあること。これは台湾にとっての宿命であるとともに日中にとっての宿命でもあることを述べた。

このような難しい情勢の中で蔡英文政権は対外政策の柱に「新南向政策」を掲げ、中国に依存せず、ASEAN・東南アジア諸国・南アジア・オーストラリア・ニュージーランド等とのWinWinの関係を築こうとしているが、日本の皆様には是非この政策へのサポートをお願いしたい。知恵と力を貸してほしいと述べて講演を締めくくった。

 

熱心に基調講演を聞く人々

熱心に基調講演を聞く人々

 

次いで訪問団の団長として挨拶に立った小菅亥三郎氏は、最初に50人という多くの方々の参加を頂いた今回の訪問が、慰霊の目的を果たして1人の脱落者もなく無事に帰ってこられたことに対して団員の協力を感謝し、関係者の労をねぎらった。

次いで、戎處長が基調講演で発信したメッセージを、ここに集まった方がそれぞれの立場、与えられた領域、権限の範囲で具現化してもらいたいと要請した。

 

慰霊訪問団長の小菅亥三郎氏

慰霊訪問団長の小菅亥三郎氏

 

また、慰霊訪問のきっかけとなった台湾への社員旅行で受けた啓示的な衝撃と、それを衝撃と感じさせたその前の中国、韓国への旅行について振り返り、順々と説明した。その中で、日本人として育てられ、日本のために戦場に赴いて亡くなり、今は別の国籍になってしまった33,000余の人々に思いをはせ、心を寄せ、その方々を忘却のかなたに追いやってしまわないことが本当の供養であり、我々の使命であると述べた。

そして最後に、台湾と中国は経済的な結びつきも強く、我々が距離を推し量ることも難しいが、それぞれの立場で台湾を応援する意思表示をしようと締めくくった。

 

報告会に集まった人々

報告会に集まった人々

「鬼殺し」日本発刊記念トークショー開催

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発刊を記念したトークショー開催 甘耀明さん(左)× 東山彰良さん(右)

発刊を記念したトークショー開催 甘耀明さん(左)×東山彰良さん(右)

台湾若手実力派作家の甘耀明さんの代表作である「鬼殺し(上)(下)」の日本発刊を記念し1月22日、ブックファースト新宿店で、甘さんと「流」で直木賞を受賞した作家の東山彰良さんのトークショー及びサイン会が開催された。

同イベントは、昨年12月27日に日本で発刊した「鬼殺し」の発売を記念して開催されたもの。台湾客家出身の甘さんと、台湾国籍を持つ同書推薦者である東山さんが、同書の魅力と創作背景、台湾の伝統的な宗教について等作家の視点での語り合いトークショーをしたほか、Q&A、サイン会を行い、ファンとの交流も図った。会場には多くのファンが駆けつけ、満席となった。

トークショーの様子

トークショーの様子

東山さんは冒頭、マジックリアリズム(日常にあるものが日常にないものと融合した作品に対して使われる芸術表現技法)を好んでいる事を話し、その上で、「この『鬼殺し』はマジックリアリズムの教科書である」と絶賛し、同書の帯に自分の名前が載ることを「光栄だ」とした。また、「これから先、この甘さんの物語を基に自分の物語を組み立ててしまうのではないか、しばらく自分自身が自由になれないのではないか、それくらい影響の受けた作品である」とコメントした。

これに対し甘さんは、「日本の統治時代の兵士を大げさに表現したり、物事をほら話のように想像力豊かに描写したりする事で、戦争を知らない読者に伝える事ができたと」自評した。さらに、「鬼殺し」の名前について、「鬼」とは中国語では幽霊の意味があるか、深い意味で見ると、敵対の相手となる。同書でも、敵対の相手に悪名を与えたいという思いから、その「鬼」の殺し合いの意味を表しているとした。

東山さん代表作「流」を絶賛する甘さん

東山さん代表作「流」を絶賛する甘さん

また、同トークショーでは、甘さんも東山さんも、幼少期は祖父母に育てられたという共通点がある事が明らかになり、両者は「環境により、自然と口承文学よりの作品となっていて、幻視的経験や原風景によって知らず知らずのうちにマジックリアリズムの手法を用いているのだ」と語り合った。

「鬼殺し」は日本統治期から戦後に至る激動の台湾・客家の村で、日本軍に入隊した怪力の少年が祖父と生き抜く物語で、甘さんが闘病を乗り越え、5年の歳月をかけて書き上げた約40万字の長編作品。2009年遂に台湾で発刊が叶い、台北国際ブックフェア小説部門大賞等数々の賞を受賞し、作家として高く評価された。

なお、同書の翻訳は、甘さんの作品「神秘列車」の翻訳も担当した白水紀子さんが務めた。白水さんは、横浜国立で教授の仕事をする傍ら同書の翻訳をし、3年もの月日を経て、このほど日本で念願の発刊となった。

一人一人丁寧にサインする甘さん

一人一人丁寧にサインする甘さん

(2017/1/23)

台湾「国際企業人材育成センター」の研修生が福岡入り

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台湾貿易センター国際企業人材育成センター(ITI)の日本語プログラム研修生のうち、福岡で実務研修を行う23人が1月22日(日)の11:00過ぎに福岡空港に到着した。

福岡到着

福岡到着

福岡での研修は、日本の企業や団体の現場を体験するために、台湾貿易センター(TITRA)福岡事務所と福岡県が連携して2003年度から実施しているもので、今年が14回目となる。

福岡地方は前夜からの強い寒気に覆われており、出迎えの両事務所の職員に案内されてバスに向かう途中も「寒い、寒い」を口にしながらの移動となった。

寒い中、バスへ移動

寒い中、バスへ移動

市内の景色をゆっくり見る暇もなく、空港から30分足らずでホテルに到着

市内の景色をゆっくり見る暇もなく、空港から30分足らずでホテルに到着

 

ホテルに着いた一行は、さっそくTITRA福岡事務所の池内彩子氏と福岡県商工部の山谷貴章氏並びに3年前に福岡で研修を受け、研修先の会社に就職した葉頴儒氏から研修内容、滞在中の生活、日本の企業のビジネス文化などについてのオリエンテーションを受けた。

 

池内彩子氏は、滞在中のスケジュールを丁寧に説明するとともに、ここにいる皆さんには台湾を代表して福岡に来たのだという気持ちを持ってもらいたいこと。ビジネスの習慣などの違いに戸惑ったり、研修先にお願いしたいことがある場合には、まず自分か山谷氏に相談して欲しいと話した。

 

研修内容を丁寧に説明

研修内容を丁寧に説明

 

山谷貴章氏は、福岡市内での交通機関の利用の仕方や万一アクシデントがあった時の救急連絡の仕方を説明するとともに、日本はいま最も寒い時期だが、企業の事務所や商業施設、飲食店などでは強い暖房をしているところもあるので、簡単に着脱が出来るような服装で体調管理をしてほしいこと。風邪などでせっかくの研修機会をフイにするようなことが無いように注意することを話した。これに対して研修生からは、台湾の冬には寒い日もあるが、基本的に暖房をしていない。この違いに注意したいとの声が聞こえた。

長丁場の生活上の注意も

長丁場の生活上の注意も

 

葉頴儒氏は、3年前の福岡研修の先輩であり、日本のビジネスの第一線にいる者として、研修に当たっての注意事項や心構えを中国語でアドバイスをした。

研修の先輩であり、日本のビジネスの第一線にいる者としてアドバイス

研修の先輩であり、日本のビジネスの第一線にいる者としてアドバイス

話が進むにつれ、翌日からの研修に対する心構えが徐々に固まり、高揚感が伝わってくるオリエンテーションとなった。

生徒たちは、23日の福岡県庁及び台北駐福岡経済文化辦事處への表敬訪問、24日の受入れ企業との交流昼食会を経て、25日(水)から2月17日(金)までの間、九州経済連合会、JR九州、正興電機製作所、RKB毎日放送、西日本新聞社、日本通運、ロイヤルホールディングスなど19ヵ所に分かれて研修するが、その模様については、追ってこのブログでお伝えしたい。

草加高校、3回目の台湾修学旅行に向けてセミナー開催

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台湾の歴史や日本との関係などを話す木田一彦校長

台湾の歴史や日本との関係などを話す木田一彦校長

埼玉県立草加高等学校(校長:木田一彦)は1月23日、同校で1年生の生徒370人を対象に、「第1回臺灣修学旅行セミナー」を行った。講師は、過去10回訪台している木田校長自ら勤め、今までの訪台経験を基に、台湾の歴史と日本との関係について、台湾修学旅行の事例について、台湾と日本との国際交流事業のまとめについてなどを話した。

特に、臺灣と日本との関係においては、烏山頭水庫を建設した技師・八田與一氏の功績について、力を入れて、説明したほか、台北市内のグループ別見学等をする場合、台北市内の地下鉄のトークンや一日乗車券も紹介しながら、國立故宮博物院や総統府、忠烈祠、中正紀念堂、台北101、龍山寺等の説明も行った。

草加高校は、平成25年度から埼玉県東部地区の県立高校で初めて、台湾修学旅行を実施しており、本年11月で3回目の予定で準備を行っている。平成21年度に埼玉県立志木高等学校が、埼玉県立高校で初の海外修学旅行を臺灣で実施。それ以後、毎年3~5校程度、台湾への修学旅行を埼玉県立高校が実施している。

木田校長は、「生徒は初めて海外に渡航する生徒が多い。その渡航先が台湾です。校長としても、4泊5日が有意義な修学旅行になるよう期待しています」と語った。

生徒らは熱心に耳を傾けた

生徒らは熱心に耳を傾けた

福岡の企業が「台湾製観光バス」の輸入販売契約を締結

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福岡でバス、トラック、ダンプ等の大型車両の整備・販売を行う博洋自動車(吉田佳史社長)が、台湾のバス製造会社「ジャーマモーター(Jia Ma Motor Co., Ltd. 、呂文端社長)」と、大型観光バスの日本輸入に関する総括的な代理業務契約を結んだ事を、福岡商工会議所内の台湾貿易センター福岡事務所で17日に発表した。

①記者会見01

契約締結を発表する 左からジャーマモーター:呂文端社長、博洋自動車:吉田佳史社長、台湾貿易センター:林淑恵所長

ジャーマモーターはイタリア IVECO BUSにも車両を供給しており、その技術力は高く評価されているが、今回の博洋自動車との契約に基づき、右ハンドル仕様の製造ラインを設け、2020年東京オリンピックに向けて今後ますますインバウンド客が増加し、大型観光バスの需要が見込まれる日本市場の開拓を目指す。

膨大な需要をバックに同一規格で大量に製造される乗用車と違って、仕様が多岐にわたり作業も複雑なバスの製造は注文住宅の建築に例えられるほどであり、厳しい経営環境の中で合従連衡を繰り返した結果、現在日本における実質的なメーカーは「三菱ふそうトラック・バスの子会社」と、日野自動車といすゞ自動車の合弁会社である「ジェイ・バス」の2社だけになっている。

そのため、最近のインバウンド客の増加や国交省の指導によるバス運行会社の経営改善傾向に伴ってメーカーへの発注が増えても、生産台数を増やすのは容易ではなく、2015年時点における大型バスの1日当たりの生産台数は三菱ふそうで10台程度、ジェイ・バスも20台程度にすぎない。発注から引渡しまでの期間も1年近くかかるのが普通で、両社ともこの短縮に全力を傾注しているものの、需要の増大には追い付いていない。

このような状況の中で、整備点検のお客様であるバスの運行会社から「オリジナリティをもった大型バスを作って欲しい」との強い要望を受けた博洋自動車の吉田社長が完成車の輸入を考え、世界中のメーカーに当たった結果、行きついた先が台湾のジャーマモーターだったという。

②ジャーマモーターの大型観光バス

ジャーマモーターの大型観光バス(写真提供:博洋自動車)

吉田社長によれば、呂社長のバス作りに掛ける情熱と併せて、ジャーマモーターの現場で見た高い技術力、モノ作りに対する職人魂を持った社員の熱意、顧客の細かい要望への対応も厭わない柔軟性が契約締結への背中を押したという。一品生産に近いオリジナリティや応用力を要求される製造にもかかわらず納期も6ヶ月程度と短く、価格も国内生産の2割は安い見込みのため、6月から輸入を開始し、2018年には60台の販売を目指すという。

販売価格は1台3,300万円を標準とし、全国の運輸局認定の第一種整備工場を販売窓口をとして、販売からメンテナンスまで一貫して対応出来るネットワーク構築を進めつつある。

一方、呂社長は今回の契約をきっかけにシャーシー、ボディ、内装品等数万点の部品のすべてを自社で調達・組立てる完成品メーカー(コーチビルダー)になること。日本への輸出ビジネスを確立すること。グローバルメーカーとなってオーストラリアを始めとする右ハンドルの国々へのビジネスにつなげることなどに期待をにじませた。

③P1010384

日本市場開拓に向けて固い握手を交わす呂文端社長(左)と吉田佳史社長(右)

観光バス不足が原因となって外国の観光客が訪日を断念せざるを得なかった2013年と14年の「事件」は記憶に新しいが、それが台湾からの団体客であったことが今回のバス輸入契約との不思議な縁を感じさせる。2013年には北海道で、14年には立山アルペンルートで台湾のツアー客の一部が観光バス不足のため、訪日を断念せざるを得なかったものだ。これは訪日外国人客が初の1,000万人超えとなったころであるが、日台間の窓口である亜東関係協会から日本台湾交流協会を通じて観光バスの供給輸送力増強と手配の円滑化・正常化について善処を求める働きかけがされるなどの騒ぎとなった。

2016年の訪日外国人客の総数は2,400万人となり、今後も増えることを考えればバス不足はますます慢性化し、更に深刻な事態になるものと誰もが考えているにも拘らず、過去の企業再編の経緯や予測できない世界の政治・経済情勢の行方を考えた時、国内メーカーには増産に踏み切るだけの投資意欲が盛り上がらないことが報じられている。

今回のジャーマモーターと博洋自動車の契約を仲介した台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長は控えめな表情で「台湾からの旅行者は自国製のバスで日本国内を観光することを誇りに思うだろうし、私自身も街中で台湾製のバスを見かけられるようになれば大変嬉しい」と言うが、今後の日本の観光旅行は、案外台湾製のバスという屋台骨によって支えられることになるのかも知れない。

④部品メーカーも一緒に来日

契約締結に合わせて、台湾のシート、音響、IT、燃費効率化機器等のメーカーも一緒に来日

 

ITI研修生、日本企業研修スタート

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台湾貿易センターが主催する2017年度国際企業人材育成センター(ITI)日本研修始業レセプションが1月18日、ホテルオークラ東京で開催され、ITIの学生ら49人と横浜地区の受け入れ企業がファーストコンタクトをとった。

受け入れ先の企業とファーストコンタクトをとったITI学生

受け入れ先の企業とファーストコンタクトをとったITI学生

積極的に交流を行った

積極的に交流を行った

ITIは日本のJETROにあたる台湾貿易センターが運営する教育機関。同日本研修は、ITI日本語コースで国際貿易やマーケティングを学んだ学生が、3週間にわたり実際に日本のビジネスの現場を経験するもの。

レセプションでは、横浜地域で行われている企業研修を請け負う横浜企業経営支援財団(IDEC)の牧野孝一理事長や、日本台湾交流協会貿易経済部の石黒麻里子部長、台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)経済組の張厚純組長、代表処横浜分処の粘信士処長、横浜市会議員の石渡ゆきお氏、こがゆ康弘氏らのほか、横浜地区の学生受け入れ企業の担当者らが出席し、ITI学生らと交流を深めた。

牧野理事長によると、IDECは平成17年度より横浜市内企業の国際化を支援するため同事業を請け負っており、横浜での同事業は今年で12回目となるという。また、事業企画の際には、IDECメンバーらで台湾の新竹にあるITIの学校に訪問し、実際の授業風景を視察したほか、1人1人と面談なども行い、日本研修でどのような企業を希望するか、どの業種を追加してほしいかなど、学生らの意見を取り入れるなど積極的に事業計画を練ったという。

ITI学生にエールを送る横浜企業経営支援財団(IDEC)の牧野孝一理事長

ITI学生にエールを送る横浜企業経営支援財団(IDEC)の牧野孝一理事長(中央)

当日、主催者を代表して挨拶を行った台湾貿易センター東京事務所の呉俊澤所長は、「研修生は、今まで学んできた日本語を使って実務に携わるだけではなく、日本の企業精神や企業文化を肌で感じながら学ぶという、大変貴重な体験をする。この研修で多くのものを学び、将来日台を結ぶ架け橋になってほしい」と期待した。また、粘処長は、「国際事業を行ううえで最も貴重なものは人材だ。研修生には、今後日台企業の連携に尽力してほしい」とした。

台湾貿易センター東京事務所の呉俊澤所長

台湾貿易センター東京事務所の呉俊澤所長

台北駐日経済文化代表処横浜分処の粘信士処長

台北駐日経済文化代表処横浜分処の粘信士処長

研修生の台湾人男性は、「もともと日本で働きたいという夢があり、ITIに入って勉強した。今回の研修は、普通はなかなか頂けないとても貴重な機会なので、精一杯頑張りたい」と意欲を示した。なお、研修生の陳弼凡さんと頼廷妮さんはレセプションの途中、壇上で流暢な日本語を用いて原稿も見ずにITIについて説明を行い、会場からは感嘆の声が上がった。

プレゼンを行う研修生の陳弼凡さん(右)と頼廷妮さん(左)

プレゼンを行う研修生の陳弼凡さん(右)と頼廷妮さん(左)

ITIは2年間で外国語と経営などを学ぶ人材育成機関。入学時には日本語を一から学ぶが、1年半学んだ来日時には日常会話が可能で、卒業時には日本語能力試験のNIに合格する人が約7割。N2に関しては、100パーセントの確立で合格するという。英語もTOEIC901点(平均)の実力に加え、会計学、国際マーケティング、国際商法なども履修しており、卒業後は台湾のハイテク企業等に就職するという実力を持つ。

「台湾ナローゲージ」海を渡り日本へ

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「巡回車111号」の前でアジア太平洋遺産&鉄道観光機関の謝明勲副代表(左)と高雄市立歴史博物館楊仙妃館長(右)が記念撮影

「巡回車111号」の前で記念撮影するアジア太平洋遺産&鉄道観光機関の謝明勲副代表(左)と高雄市立歴史博物館楊仙妃館長(右)

台湾の鉄道歴史を再現した特別企画「ナローゲージ王国・台湾の軽便鉄道展」が1月18日より3月13日まで、原鉄道模型博物館で開催している。

同展は、原鉄道模型博物館と昨年6月30日に開館したハマセン台湾鉄道館(高雄市立歴史博物館運営)が締結した友好議定により開催した。両館が台湾鉄道史を日本人に知ってほしいとの思いで今回の展示会へと繋がった。

同展は、歴史、産業、社会面と三つのテーマから台湾軽便鉄道の発展を紹介している。台湾ナローゲージの普及は日本統治時代より、さとうきびの輸送から始まった。展示の中にある1970年代に作成された「台湾糖業鉄道路線図記録」によると、ナローゲージがどれだけ各地で付随されていたが一目でわかるようになっている。

元高雄市長である謝代表が懐かしむ様子

元高雄市長である謝代表が懐かしむ様子

今回の展示品は全て高雄市より運ばれてきたものであり、台湾の鉄道コレクターによって収集した貴重な展示品も多く展示してある。中でも目玉なのが、原鉄道模型博物館1階外に展示してある「巡回車 111号」である。この展示品は1921年に台湾製糖会社によって製造された列車の一部であり、台湾糖業股份公司協力の元、初の海外出展となった。当時、この列車は標準軸の半分であるため五分車と呼ばれ、さとうきびの運送用、その後学生の通学列車としても使われていた。現在は、糖業鉄道のうち最も古い歴史を持つ動態可能展示型として烏樹林文化園区に置いてある。

 

アジア太平洋遺産&鉄道観光機関謝副代表によって提供された展示品の数々

アジア太平洋遺産&鉄道観光機関謝副代表によって提供された展示品の数々

鉄道を通して日台文化交流発展に期待

開幕初日の18日には、オープニングセレモニーが開催され、原信太郎元館長の妻である原美津子現館長、高雄市立歴史博物館の楊仙妃館長、同展にて数々の展示品を提供したアジア太平洋遺産&鉄道観光機関の謝明勲副代表、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表らが来賓として出席した。同セレモニーでは開幕を祝したテープカットを行ったほか、各来賓が祝辞の言葉を述べた。

テープカットの様子 左から原鉄道模型博物館の原丈人副館長、原美津子館長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、高雄市立歴史博物館の楊仙妃館長、台湾糖業股份公司の陳秀姫副長、アジア太平洋遺産&鉄道観光機関の謝明勲副代表

 原信太郎元館長の息子である同館の原丈人副館長は、「日本と台湾の関係は、人の交流、文化の交流が深い二つの国であり、鉄道文化を通じて日本と台湾の交流ますます深め、共に発展できる事を期待している」とコメント。

 楊館長は、「鉄道歴史の保存、及び台湾鉄道の発展需要価値を発信するため、2014年に原鉄道模型博物館を視察した際、模型汽車に対する情熱、展示企画の新しさに感激した。この展示会で日本の皆に高雄市独特の鉄道歴史を体験してほしい」と語った。

また、謝代表は、「日台は各分野において盛んに交流を行っている。この展示会を通してもっと多くの日本人に台湾のライフスタイル、鉄道文化を知ってほしい」と祝した。

原鉄道模型博物館での台湾に関する展示会は昨年1月6日開幕の「台湾の鉄道展」に続き、今回で2回目であるが、台湾の博物館と締結しての展示は今回初めてである。美津子館長は、「主人は汽車、電車一途で、自分は何が一番好きか、どうする事が皆のためになるかをよく考えていた。この展示会、そして主人を通じて家庭のあり方をもう一度考えてほしい、汽車、電車を好きになってほしい」と思いを語った。

なお、現在ハマセン台湾鉄道館の2階には鉄道原信太郎さんが作った模型が展示してある。

(2017/1/18)