日台音楽コンサート、代表処官邸で開催

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台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)は3月31日、代表処官邸にて台日音楽交流サロンコンサート「台湾情 日本心」を開催した。同コンサートには台湾側から音樂家でピアニストの葉綠娜さん、国際沛思(PACE)文教基金会から奨学金を得た才能に溢れる若者らによって構成されたPACE室内楽団の演奏者、同じく同会から奨学金支援を受けたソプラノ歌手の萬禎平さんが出演。日本からは、七澤結さん等他3人の若手音楽家らが出演し、日台双方の美しい音楽を会場に響かせた。

ソプラノ歌手の萬禎平さんは中国語や台湾語の歌を披露

音樂家でピアニストの葉綠娜さんの演奏

PACE室内楽団の若手演奏者の皆さん

萬禎平さん(中央)と日本側音楽家の皆さん

また、会場には代表処の謝長廷代表夫妻を始め、許世楷元代表夫妻、内閣官房副長官の萩生田光一氏、参議院の中山恭子議員の他、政界、経済界、文化界などの来賓約70人が来場し、交流を深めた。企画などで協力をしていた許元代表は、「これからも様々な面で日台の文化交流を企画している。このような交流は続けていくべきである」と意欲を話した。

約70名の来賓らが出席した

謝長廷代表(左1)夫妻と許世楷元代表(右2)夫妻

 

内閣官房・萩生田副長官、日台関係の重要性を強調

また、政府に入ってから代表処を訪れるのは初めてであるとした萩生田氏は、懇親会の挨拶で、自身の選挙区の八王子市が高雄市と友好交流協定を締結している事を伝えた上で、「私にとって台湾は親戚の家に行くようなものだ。心配する事はない。と役人を振り切って出掛けてきました。昨年は両国相互往来で600万人を超え、1日約1万7千人が日台を行き来している訳です。これはまさに日台関係が新たな時代に入ったといっても過言ではないと思います。台湾は私たちにとって大切でかけがえのない友人であります。同じ価値観を持つ仲間としてこれからも協力して行かなければならない」と述べ、日台関係の重要性を強調した。

内閣官房副長官の萩生田光一氏は日台関係の重要性を強調した

さらに、中山議員は、「何の理屈もなく普通にしていて心や情が通じる方々が居る場所は世界中探しても台湾の他にはありません。日本では今、台湾は台湾であると皆が思っています。ここから更に日台の友好関係が深まるように」と期待の意を表示した。

日台関係の更なる発展に期待を示した参議院の中山恭子議員

(2017/04/02)

日台スカラシップ受賞学生らが台湾研修~次世代の日台架け橋を目指して~

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「第14回 日台文化交流 青少年スカラシップ」の受賞者による台湾研修旅行が行われた

日本工業新聞社(フジサンケイビジネスアイ)と産経新聞社が日本と台湾の文化交流促進を目指して行う「第14回 日台文化交流 青少年スカラシップ(以下:日台スカラシップ)」の受賞者による台湾研修旅行が3月21日より26日まで5泊6日で行われた。同研修旅行に参加した受賞学生13人は、現地での交流を通じて台湾への理解と興味を深め、次世代日台交流の架け橋となるべく第一歩を踏み出した。

受賞学生らは同研修旅行で、陳建仁副総統や外交部國際傳播司参事回部辦事の李國榮氏、亜東関係協会副参事の張淑玲氏、教育部国際及両岸教育司副参事の黃冠超氏らを表敬訪問。訪問の際には、台湾の現状や日台交流への思いなどの説明を受けただけでなく、具体的な質問を問いかけるなど、積極的な交流を図った。

外交部國際傳播司参事回部辦事の李國榮氏を表敬訪問

亜東関係協会副参事の張淑玲氏(下段中央)を表敬訪問

また、台北市内では国立故宮博物院や龍山寺、中正紀念堂、孔子廟の観光、伝統芸能である布袋戲(人形劇)の体験、烏来の原住民文化体験のほか、台南では赤崁樓と国立故宮博物院南院、嘉義では八田與一記念園区と烏山頭ダムなどの観光名所も訪れ、台湾の風土や文化にも触れた。

国立故宮博物院南院にて

烏来の原住民族の学生らと交流

同世代のタイヤル族の学生らと中国語や英語で交流

さらには地元の延平高級中学や東呉大学で若い世代同士の文化交流を行い、台湾人学生の自宅へのホームステイなども経験した。別れの際には泣き出す学生もいるほど、密な交流となった。

別れを惜しむ延平高級中学ジャスミンさん(左)と藤村美碧さん

訪問団の学生団長を努めた立教大学3年生の浅野華さんは「陳副総統とお会い出来た事は貴重な機会ですので、一番印象に残っています。また、ずっと前から知っていた烏山頭ダムに実際に行けた事も嬉しかったです。当時の日本人が台湾にダムを作り、それを今でも大切にし続ける台湾人がいる事に感動しました。今後、日台の架け橋になりたいと考えていますが、それは、『何かしら日台に貢献しなければならないという事だ』という意識が芽生えました。今回の研修で同じ意思を持つ仲間とも出会えたし、みんなに負けないように、いつかは日台の為に日本の代表として活躍したいと思います」と目標を話した。

積極的に質問する立教大学3年生の浅野華さん

日台スカラシップとは、台湾に関する作文、または中国語のスピーチで審査を行い、中学生、高校生、専門学校生、大学生(大学院生含む)の応募者の中から、大賞・優秀賞の受賞者を台湾研修旅行に招待するといった取り組み。日台間の相互理解や交流を深める事を目的に行われており、今年で14回目となった。今年は応募者515人の中から1人が大賞、1人が審査委員長特別賞、11人が優秀賞を受賞し、13人全員が研修旅行に参加した。

出発日の21日午前には、東京都千代田区のサンケイプラザで表彰式が行われ、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表らも出席。謝代表は、「受賞者らが将来、台湾と日本の友好交流の懸け橋となり、台湾の若者と共に国際社会に貢献できるように期待している」と話し受賞学生らを激励した。

台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表と台湾について話す拓殖大学2年の内野 武志くん

 


-大賞作品-

日台医学生交流 ~未来への健康寿命向上を目ざして~

東京医科大学4年 岩間優

 

私は高校生のときに、台湾でホームステイをした家庭の医学生からいろいろな話を聞く

なかで、医学に興味を持った。そして、いま、私は医学生となり、この夏、日本統治時代に戦争に激しく翻弄されながらも強い意志を持って医師を志したひとりの医師の『或る医学生の戦争日記』という本に出会った。戦況が悪化するなかで、命がけで日本へ渡

航し、福岡の医学専門学校で学ぶものの、戦争末期には勉学に集中するには困難な状況で

あったばかりでなく、生き抜くために必死で、あらゆる苦難を乗り越えていく医師の行動力に私は心を震わせた。ただ、その深刻さだけでなく、明るい未来に向かって自らの医学に対する志を貫こうとする姿勢が、いまの私を鼓舞してくれるものであった。

私は、過去の日本と台湾の関係は変えることはできないが、次世代を担う私たち世代が新しい時代を築くことはできると確信している。そのために、私は自らが進路として決めた医学を通して同世代の人たちと共に日本と台湾で新たな医学での親交を持てるように、

その一助となる活動をしたいと思っている。

台湾の医療技術は高く、特に情報化はめざましく進んでいる。インターネットによる診

療予約は多くの病院で導入されているようだ。国民全員が医療カードを持っていて、各人の医療情報が書き込まれているチップがついているものだ。また医療サービスも、低い費用にもかかわらず、とても良いという話を聞く。

私たち医学生は互いに自国の医学の情報を交わしあいながら、未来に向けて相乗効果が上げられる医療の在り方を模索することができるのではないかと思う。医学を学ぶ場所は違っていても病に苦しむ患者の思いは変わらないだろう。それに寄り添う医療の在り方は、いろいろなやり方があっていいはずだ。

そのためには、まず医学生のときから、グローバルな視野に立って、交流をすることが

大事だと思う。異文化交流となると、言語バリアなど悩ましい障害はあるが、医学という共通の強い思いがあれば自信をもって壁に立ち向かえる向かえる。その思いが共通であれば、周りの人にも行動やその効果が波及していくはずだ。

日本と台湾の医学生が、そこで得た知識を活かして将来設計を行い、医師となってから

海外でも活躍できるようになれば、世界の医療をも変えていくことができるのではないだ

ろうか? そう考えるだけでもわくわくする。

台湾もいま、日本と同じように高齢社会に向いているという。人の寿命が、そのまま健康寿命であるということでは残念ながら、そうではないのが現状だ。

私は日台で共同しながら、健康年齢上昇につながる先端医療技術を考えたい。疾患の予防と治療や新しい疾患の再生医療技術などを利用した根治治療の達成などが目標となる。これは、ひいては社会的利益につながるのだ。日本でも台湾でも医療費は国政財政の悪化を招く。もちろん個人にとっても不要な医療費の出費を防ぐことができるので有効だ。なによりも最期まで元気にいきがいをもって生きることができることは、本人はもちろん、若い世代にとっても老後の不安を軽減する一因になる。世界に先駆けて超高齢社会を迎える日本と、台湾が手を取り合い最先端医療技術による健康寿命長寿国に共になり得ることができれば、世界的にそれが手本となるはずだ。

台湾から激動の時代を生き抜いた自らの体験を綴った『或る医学生の戦争日記』の著者は卒寿を迎えるいまも医療に携わっているそうだ。戦時、戦後と混沌とした時代に、波乱万丈な人生でありながら、いま、心穏やかに日々を過ごされていることを知り、私は、改めて自分がやるべきことについての思いを強くした。世代は替わり、時代は移りゆくが、医師として患者に真摯に向き合うという心得は変わらないはずだ。来年は学生医師として、病院実習も始まる。国境を越えて、すべての人が可能な限り健康で、平温であることを願わずにはいられない。その思いをひとつにできる同世代の仲間とともにそれを具現化する一歩を踏み出したいと思っている。

授賞式にて。東京医科大学4年 岩間優さん(左)と謝代表

 

 

 

(2017/03/28)

 

 

東京タワー台湾祭2017開幕

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「東京タワー台湾祭 2017」

「東京タワー台湾祭 2017」が3月18日から3月20日までの3日間、東京タワー(東京都港区芝公園)の屋外特設会場で開催中だ。会場には、担仔麺、台湾麺線、湯圓、魯肉飯、マンゴーかき氷、葱油餅、タピオカミルクティーといった台湾夜市で人気の屋台グルメが並ぶほか、ステージでは台湾に縁のあるアーティストなどのパフォーマンスも行われている。

台湾グルメの店舗には長蛇の列が

屋外で行われている同イベントは、日本人に絶大の人気を誇る台湾観光地「九份」の雰囲気を模しており、天井には赤提灯が飾られている。また、21時頃まで開催中であり、夜には赤提灯と東京タワーのライトアップという絶妙なコラボレーションを楽しめる。

物販ブース

初日の18日にはステージで開幕式が行われ、駐日経済文化代表処の謝長廷代表のほか、日本電波塔株式会社の取締役執行役員で観光本部長の吉成二男氏、木更津市の渡邊芳邦市長、主催者である詹徳薫氏(日本中華聯合總會名誉会長)らが出席し、鏡開きを行った。

鏡開きの様子

主催者である詹徳薫氏(日本中華聯合總會名誉会長)

謝代表は挨拶で、近年密接な関係を着実に築いていっている日台関係を説明した上で、現在各地で行われる台湾のお祭りについて、「日本人に台湾を理解して頂く上で重要な活動である」とし、各地でお祭りを主催する在日台湾華僑らに対し感謝の意を伝えた。

駐日経済文化代表処の謝長廷代表

また、吉成部長は、東京タワーで台湾祭りを開催する事について喜びのコメントをしたほか、今後も毎年東京タワーで開催して欲しいとの希望も伝えた。なお、吉成部長は先日家族で台湾を訪れ、実際に「九份」の雰囲気を体験してきたという。吉成部長は、「東京タワーの台湾祭も、初日の今日はおかげさまで多勢の方にお越し頂き、賑わう九份の雰囲気を充分に感じられると思う」と話していた。

日本電波塔株式会社の取締役執行役員で観光本部長の吉成二男氏

来場者は日本人の他、台湾や香港、さらには観光で訪れている欧米系の外国人旅行客の姿も多く見受けられ、日台に限らぬ多国籍の文化交流が行われていた。

 

獅子舞も!

 

◆「東京タワー台湾祭2017」

名称:東京タワー台湾祭2017

日程:2017年3月18日(土)~3月20日(月・祝)

時間:11:00~21:00 ※3月20日は20:00まで

場所:東京タワー 1階正面玄関前広場 屋外特設会場

 

 

視線の交錯を通じて日台文化交流

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寺田倉庫と台湾文化センター合同主催の日台文化交流展覧会「マイ・コレクション展―感性の寄港地―」が3月16日より開催する事に先立ち3月15日、寺田倉庫所有のT-Lotus でプレス発表会が行われた。

プレス発表会、左から長谷川参事、謝代表、中野社長

「マイ・コレクション展」とは、寺田倉庫の美術品倉庫利用者の絵画コレクションから一部を展示する展覧会であり、今回は「感性の寄港地」のテーマの下、日本のアートコレクターが保有する台湾人アーティストの作品、台湾のアートコレクターが保有する日本人アーティストの作品を展示するという内容である。台湾人アーティスト5人、日本人アーティスト11人の作品が展示されており、映像から小さなオブジェクトまでの計23点。5人の台湾人コレクターと3人の日本人コレクターによって収集された。

日本人コレクター宮津大輔さん

主催側の台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は、「今回集まった作品は非常に高い評価を受けている。倉庫と聞くと品物を保管する所と思い浮かぶが、同展のような文化交流など倉庫の枠組みを超えた取り組みを実施しているのは大変喜ばしい事」と述べた。また寺田倉庫代表取締役の中野善壽社長は「日台の互いの理解が深まり、1つの交流の輪をひろげていけたらとの想いで同展を企画。アートがより生活の中に生きていけるようにサポートしていきたい」とコメントした。

そして同展のキュレーターを務めた東京都現代美術館の長谷川裕子参事は、「以前アートフェア等で台湾人コレクターが日本アートに対する深い理解や情熱を感じていた事があった。彼らが日本の作家をどうやって見ているか、そしてそのまなざしによって日本の作家がどのように私たちに新しく映っていくのか、視線交錯による新しい発見や喜びができたら良い」とタイトルに込めた想いを語ったほか、「文化交流に加えて、コレクターや倉庫に秘められていた作品が表に出てきて、これが様々な形で重要な役割をアートの世界で演じているという事を魅せていく」と同企画の主旨についても話した。

なお、中野社長は25年台湾に住んでいた経験があるほか、台湾文化庁の名誉顧問も務めたり等、日台の文化交流に尽力を注いでいる。

同会終了後は同展会場でもあるT-ART GALLERYでレセプションパーティーも開催され、さらなる文化交流と今後の芸術分野の発展を祝った。

台湾人作家の作品の前で記念撮影する謝代表(右)中野社長

同展は寺田倉庫は3月16日から4月2日まで、台湾文化センターは3月16日から26日までの開催予定である。

覚書締結で人材育成を強化

また同日、寺田倉庫、横浜美術大学、台湾の正修科技大学の3社間交流に関する覚書締結の調印式も行われた。同締結は、2016年12月20日に横浜美術大学と正修科技大学が相互間の修復保存の海外研修を行うインターンシッププログラム等の姉妹校締結、及び大学間交流協定の覚書締結し、その両大学の交流に、寺田倉庫が支援するとの内容。中野社長は、美術品の修理修復は産業化しなければならないと主張し、同締結後は、新しい芸術を作り出す人材の育成、及び個人や家族等の宝物の修復や保存技術者を育成していく等、より一層相互の連携を図る事を目的とするとした。

3社間交流協定締結左から龔学長、中野社長、岡本学長

正修科技大学の龔瑞璋学長は、「アジアの文化財保存学の領域に活力を与え、歴史の1ページになるだろう」とコメントした。

日台更なる文化交流に期待

 

(2017/3/16)

台湾世界遺産級の自然・文化を紹介した書籍、念願の出版

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編著の平野久美子さん(右)と台湾文化センターの朱文清センター長(左)

書籍「ユネスコ番外地 台湾世界遺産級案内」が3月10日、中央公論新社から出版された。これを記念し、3月14日には原宿の南国酒家本館で出版記念祝賀会が行われ、編著の平野久美子さんを始め、同書の日本人筆者ら、台湾文化センターの朱文清センター長らが出席し、同書出版を祝した。

出版記念祝賀会にて、筆者ら

同書は、台湾の世界遺産級の自然や文化を、台湾に精通する日本人筆者らが歴史的背景なども含めて深い部分まで紹介したもの。台湾は、国連に加盟しておらずユネスコの番外地になっている理由などから、今現在世界遺産に登録された場所や文化は一つもないのが現状だ。同書では、台湾の自然などを世界遺産への登録に向けて日本から応援する気持ちも込められているという。

平野さんは、「実は約6、7年もの間、考案し続けてやっと発行した書籍です。以前から発行したかったのですが、以前はお隣の大きな国を気遣う出版社さんが多く、名前を『台湾世界遺産級案内』ではなく『台湾秘境案内』にしたらいいのではなどと言われる事もありました」と裏話を話した上で、「ここ最近の日本では台湾を知りたい、応援したいという気運が高まりを見せていて、その事が同書の出版を後押ししてくれました。オールジャパンで出来た本です」と喜びの気持ちを語った。

同書への思いを語る編著の平野久美子さん

また、筆者の1人である片倉佳史さんは、「台湾人でも、同書に載っているような素晴らしい自然と文化が台湾にある事を知らない人がまだまだ沢山います。同書のように、日本から台湾へ発信して伝えていきたい」と話したほか、朱センター長は、「“知って応援、行って応援”です。是非日本の皆さんには台北や高雄などの都会だけではなく、同書に載っているような世界遺産級の場所にも足を運んで頂ければ」と誘致した。

なお、同会主催者によると、5月12日には同書出版記念講演会も企画中だと言う。

緋桜植樹十周年記念、代表処で盛大に祝す

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代表処公邸の緋桜

台湾緋桜植樹十周年を記念した日台文化交流会が3月10日、台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)の謝長廷代表官邸で行われた。2007年11月29日、旧皇族および旧華族関係者等で組織されている「霞会館」の北白川道久理事長より台湾緋桜3本が同処に寄贈された。そして、同処公邸に植樹されてより10年が経ち、北白川理事長、謝代表、来賓らが同会に出席し、十周年を盛大に祝した。

記念撮影

謝代表は、「本日のような交流会は日台文化交流の位置づけである。同会にて、茶芸や詩吟等台湾の伝統的な文化を日本人に知っていただきたい」と述べ、「日本と台湾は自然災害以外にも少子高齢化等の社会問題も相似しているため今後も互いに協力していきたい」と311大震災について言及する場面もあった。

シナ服を身に着けた謝代表(右)・代表夫人(左)

 

また、北白川理事長は、「日台友好の1つとなればとの想いで緋桜を植樹してより10年、日台の友好関係はどんどん良くなってきている。10年後20年後も本日のような記念交流会をやっていきたい」と語った。

同会の記念を祝して、「杵勝会」による三味線の演奏、霞会館「絲竹会」による日本の雅楽演奏、そして謝代表、謝代表夫人、二松学舎大学張明輝名誉教授による詩吟が披露された。さらには、台湾留学生及び台南の「十八卯茶荘」による原生蘭で作った花茶を用いた茶芸(お点前)を披露すると共に、台湾語の詩吟詠と「陶声門オカリナ室内楽団」芸術監督の官鋒忠先生によるオカリナ演奏が共演され、会場内を和ませた。

 

台湾伝統的文化を披露

なお、この花茶及び胡蝶蘭などを材料にした菓子が来賓らに提供され、台湾文化を存分に経験する事ができた。台湾で胡蝶蘭は、人々に感動と幸せを与えると言われている。

 

花茶と蘭の菓子

 

(2017/3/12)

 

 

 

オンシジューム・ユリ、更なる展開へ

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花の王国である台中市と日本の花卉会社の覚書締結に当たり、「台中市オンシジューム・ユリ対日輸出覚書取り交わし調印式」が3月7日、TKPガーデンシティ幕張で行われた。オンシジュームにおいては、「中華オンシジューム生産発展協会」と「翠光トップライン」、ユリにおいては、「保証責任台中市屯南合作農場」と「グリーンパックス」がそれぞれ覚書に調印した。なお、台中市の林佳龍市長も立会人として覚書に署名した。

現在オンシジュームとユリは台湾国内においてのマーケットシェアは半分を占めており、同締結は、今後日本での更なる開拓、発展を目的としている。また、2018年に開催予定の「台中フローラ世界博覧会(以下:台中花博)」や台中市の観光地の認知度を上げるためでもある。

林市長あいさつ

式の冒頭の挨拶で林市長は、「日本の方には台中花博に是非参加して頂き、また、その際には日本人に有名な『高美濕地』等の台中の観光地にも足を運んでほしい。台中は農産品が豊かであり、歴史や文化も感じる事ができる。同締結を通して、日台友情を促進し、両国の経済貿易の架け橋になりたい」と話した。

翠光トップラインの上条昌輝社長は、「現在日本の花卉業界のマーケットにおいて、オンシジュームはなくてはならない品種となっている。昨年オンシジュームの日本全体での輸入数は2749万本で、台湾からの輸入は約90%に当たる2468万本。その3分の1の量を当社が取り扱っており、とても光栄である。同締結で共に協力、発展し、気持ちを新たにしていきたい」と話した。

中華オンシジューム生産発展協会と翠光トップライン調印の様子

 

また、グリーンパックスの小林邦威社長は、「台中市のユリが高品質である事は、現在日本中の花卉業界において、知名度が急速的に上がってきている。同締結において、台中市のユリを先陣切って展開していく事が喜ばしい反面、責任も伴ってくる。今後は台中市のユリ生産者との情報交換を密にして、共に台中産のユリが大きく発展していくように努めていきたい」と意気込みを語った。

保証責任台中市屯南合作農場とグリーンパックスが締結

 

同式には、林市長のほか、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、中華民国対外貿易協会の黄志芳董事長、経済部國際貿易局の徐大衛副局長らも参加し、同締結を祝した。

なお、現在台湾花卉産業は台中市に集中しており、国内シェア率は70%である。また、昨年台湾から日本への花卉の輸出金額は2500万米ドルに達し、日本は台湾からの輸出国として第2位を占めている。オンシジュームは「dancing Girl」との愛称があり、昨年台湾からの輸出金額は1億5000万元ニュー台湾ドル。ユリは数百もの種類があり、香りが良く喜びを運んでくれるとしている。

林市長(左)、上条社長にプレゼント贈呈

 

(2017/3/8)

福岡の児童劇団、台湾各地で公演が決定

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福岡県太宰府市のNPO法人「劇団道化」(篠崎省吾理事長)が6月22日から7月9日まで、台湾各地の幼稚園、小学校などを回り、児童劇「變・變・變」と「3びきのコブタ」を上演することになり、3月3日に同劇団のアトリエで通し稽古が行われた。

台湾各地を回る公演のポスターとスケジュール

「變・變・變」は家庭の台所にある調理器具、タオル、野菜などを組み合わせて動物などに変身させるもの。次々とテンポよく作りだされる動物に、子供たちが目を輝かせる出し物だ。

ザルをくるんだタオルの端っこを結べばかわいい熊さんに

「3びきのコブタ」は、母親の留守中に狼に狙われた子ブタの三兄弟が力を合わせて狼を追い払うご存じの物語。狼と子ブタが所狭しと舞台を駆け回る。

狼と子ブタの駆け引きに子供たちはハラハラ・ドキドキ

劇団道化はNHK福岡放送局、RKB毎日放送などの放送劇団所属の俳優たちが集まって1965年に創立。福岡県の養護・聾・盲学校などでの公演を手始めに全国を回るようになったが、1999年以降は韓国、タイ、中国などへも足を延ばし「アジアの玄関口・福岡にある児童劇団 」として精力的な活動を展開している。

2015年度には282回公演して11万2千人を楽しませるなど、その活動エネルギーには目を見張るものがあるが、1972年フクニチ文化賞、1985年福岡市文化功労賞、2005年福岡県文化賞、2013年 西日本国際財団アジア貢献賞、2015年上海国際児童演劇祭最優秀演目賞等を受賞するなど、レベルの高さは広く認められている。また2005年には上海宋慶齢基金会からの感謝状も授与されている。

2012年と13年の中国公演ではマイクロバスも入れない雲南省の奥地にジープに乗り換えて入り、少数民族の村で公演したが、芝居が終わっても子供たちがその場を去りたがらぬ光景に「世界の子供はみな同じなのだ。本当にここまで来てよかった」と劇団の全員が思わずウルッとしたという。

子供たちの笑顔はどこも同じ(雲南公演① 劇団道化提供)

子供たちの笑顔はどこも同じ(雲南公演② 劇団道化提供)

今回の台湾公演は数年前から考えていたものであるが、なかなかチャンスに恵まれず実現に至らなかった。しかし仕事で福岡と台湾を行き来している人や、九州に住む台湾の人たちに口づてで劇団の評判が広まったこと。福岡県と台湾との密接な交流をリードしている人々から公演への要望が高まったこと。これらの人々と劇団職員の間に小さな接触の機会が生まれたことなどから、やっと実現の運びとなったものである。台湾公演のセリフが基本的に北京語でよく、それに若干の台湾語を混えればよいと分かったことも俳優たちを安心させた。

公演の言葉については俳優たちもずいぶん苦労した。初期の外国公演では通訳を通じて地元の劇団員にストーリーとセリフを教えるなど、演技指導をして上演してもらったが、やはり自分の口で喋り、直接子供たちと交流したいという気持ちが強かったこと。外国語大学で中国語を学んだ俳優が入団したことがあり、思い切って中国語で芝居をすることとし、中国語の先生について猛勉強して実現した。俳優の一人は「昼は日本語で公演、夜は中国語のセリフの特訓で頭から火が出るような毎日だった」と言う。

通し稽古の後も、熱心に中国語の指導を受ける(左は中国語講師)

今回は台湾の幼稚園、小学校のほか、台北、台中、高雄の日本人学校でも公演する。全体のアレンジを担当している中村芳子副理事長は「日程や受入れの仕方について日本人学校と台湾の幼稚園、小学校の先生同士が綿密に連絡を取り、その結果これまで以上に学校同士が仲良くなったと聞いた」と、思わぬ副産物に目を細める。

篠崎省吾理事長は「今回は日程の都合で都市部と屏東県にしか行けないが、次の機会には少数民族の子供たちにも観てもらいたい。まず台湾のすべての子供たちにお芝居の楽しさを知ってもらい、子供を通じた日台交流のお役に立ちたい」と締めくくった。

通し稽古の篠崎省吾理事長(左)

中華職業棒球大連盟、呉志揚会長インタビュー

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第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC:国・地域別対抗野球)の日本代表壮行試合に合わせて2月28日に福岡を訪れた台湾プロ野球の呉志揚コミッショナー(中華職業棒球大連盟会長)がヒルトン・シーホークホテルで本紙のインタビューに応じた。

呉志揚コミッショナー

インタビューには台北駐福岡経済文化辦事處の戎義俊處長(総領事)も同席し、野球談議に花が咲く場面もあった。

本 紙:福岡は昔からプロ野球の本拠地があり、高校野球でも強い学校が沢山あるため、市民は野球が大好きです。

呉会長:はい。ソフトバンクホークスの本拠地ですね。

本 紙:壮行試合が行われるヤフオクドームは東京ドームに次いで日本で2番目に建てられたドーム球場で、市民はこれを誇りに思っています。このような福岡へ台湾球界トップの呉志揚会長をお迎えすることが出来たことを大変うれしく思っています。今日はWBC及び台湾の野球事情について少しお話をお聞かせ下さい。

呉会長:はい有り難うございます。よろしくお願いします。

本 紙:早速ですが、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)による世界ランキングでは、台湾は4位ですが、今年のWBCでの目標順位をどこに置いていますか?

呉会長:4位というのは、少年野球も含めたトータルのランキングですね。WBCについては前回の2103年大会では8位でした。それを踏まえて今年も先ずは8位以内に入りたいと思っています。

戎處長:台湾はバルセロナ・オリンピックでは準優勝しました。野球はやってみないと分かりません。ボールは丸いので、どのような形にでも変化させることが可能だと思います。(笑)

呉会長:WBCは短期決戦です。一年間のリーグ戦のような長丁場だとランキング通り4位に納まるかも知れませんが、短期決戦ではどう転ぶかわかりません。最高の状態に持って行けるように準備はしてきたので、更に上を目指したいと思っています。

戎義俊處長(左端)と呉志揚会長(右から2人目)

本 紙:今年のWBCでは、どのチームを一番マークしていますか? 「ここには負けたくない」というところはどこでしょうか? またその理由?

呉会長:韓国ですね。ランキングも高いし手強い相手です。

戎處長:バスケットボールでもそうですが、球技の国際大会では韓国がライバルになることが多いですね。

本 紙:韓国は今回台湾と同じAプールにいますね。日本についてはどう思っておられますか?

呉会長:日本と台湾が共同開催国となったプレミア12のときも日本戦を目標にやって、あと一歩で勝てるところでしたが、善戦虚しく敗れました。日本が強いのは分かっていますが、今回また東京ドームで戦えることを望んでいます。

本 紙:2013年の日台戦は、非常に感動的でしたね。王建民投手が素晴らしかったし、台湾選手の礼儀正しさには日本の多くの人を感動させました。

呉会長:台湾ではこの試合のテレビ中継を人口の半分近い1,000万人が見ました。それほど人気も高く、感動的な試合だったと思います。

本 紙:日本では「甲子園」を目指す高校野球が盛んで、そこからプロに進む人も大勢います。台湾でも同じようなシステムがありますか?

呉会長:日本の「甲子園」にあたる「黒豹旗全国高校野球大会」があり、100校程度が参加しています。プロチームは、ここで活躍した高校球児を喉から手が出るほど欲しがっています。これまでは小学校、中学校、高等学校と上に進むにつれて親の方が野球より大学進学のための勉強を望み、野球から離れていく人も多かったのですが、最近はプロ野球の人気も高まり、給与を含めた待遇も良くなってきたので、プロを目指す人も増えてきました。また、最近は「ドラフト会議」にも社会の注目が集まっています。

戎處長:少年野球のチームも多く、U12、U18などでプレーするシステムも次第に整備されてきましたので、これからが楽しみです。

本 紙:台湾初のドーム球場である「台北ドーム」の完成が当初の予定より大幅に遅れているように聞いています。オープンはいつごろになる予定でしょうか?

呉会長:台北ドームについては、我々も20年以上待っています。しかし政治絡みの問題なので、一概にお答えできなくて残念です。もし関係者間の状況が改善して順調に話が進めば、そこから一年半くらいで完成すると思います。

本 紙:今年のWBCで台湾と日本が勝ち上がって決勝戦で対戦できることを、日本の多くの人が期待していると思います。頑張ってください。本日は貴重な時間をいただき、有り難うございました。

呉会長:もちろん私も日台で決勝戦をすることを願っています。お互いに応援しましょう。

 

台湾チームの活躍や少年野球の話になると途端に表情が緩み、目がきらきらと輝く呉志揚コミッショナーの表情からは、本当に野球を愛し、台湾プロ野球のレベル向上に尽している人だという印象を受けた。

また、同席頂いた戎義俊総領事は、台湾花蓮県鳳林国民小学校の代表チームで、キャッチャーとセカンドを守る野球少年だったという。当時日本では読売巨人軍九連覇の時代。王貞治選手の大ファンでいつか一緒に写真を撮りたいという「夢」を持っていたところ、駐東京台湾大使館の査証部長として王氏のパスポートの更新を手伝った2005年に40年越しの夢を叶えることが出来たという。

台湾野球の頂点に立ち、日本との縁を取り持つ呉志揚コミッショナーと少年野球時代の夢が発展して対日外交に携わることになった戎義俊総領事との間の不思議な「縁」を感じるインタビューとなった。

台湾のチアガールの応援を見る戎義俊総領(左)と呉志揚コミッショナー(右)

 

台湾・漆工芸家が文部科学大臣賞受賞

taiwannp1 Posted in 文化・教育, 日台交流
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    台湾の漆工芸家・彭坤炎氏が「第24回 日本文化を担う 漆の美展」で文部科学大臣賞受賞

 台湾の漆工芸家・彭坤炎氏は2月23日、明治神宮文化館で行われた「うるしの日」表彰式に出席。同館で開催中の「第24回 日本文化を担う 漆の美展」出展作品の「波響」で文部科学大臣賞を受賞し、表彰状と記念品を受け取った。

表彰式の様子

氏は今までにも同展に出展しており、特別奨励賞、漆工協会会長賞、林野庁長官賞に続き4回目の受賞となった。なお、式には台湾文化センターの朱文清センター長も出席し、受賞を祝った。

彭坤炎氏の作品展示前で

 同作「波響」は、漆という技法が用いられており、彫刀で形の強さと美しさを表現し、色や波紋のデザインは随い紙やすりで研磨してから漆で仕上げたもの。約1年の製作期間で完成。彭氏は「私の故郷である台湾・新竹で幼い頃に川辺や海辺で育った事が作品にインスピレーションを与えた。海辺の波の心象風景を表現した作品となっている」と説明した。

文部科学大臣賞を受賞した「波響」

 続けて、現在台湾工芸発展協会常務理事と新竹市美術協会芸術顧問を兼任している彭氏は、受賞に対し喜びの言葉を述べたほか、今後、一つ一つの美術作品の製作を続けつつ、台湾における漆文化と教育の発展を目指していく意志を表示した。

 さらに、同展を主催する日本漆工協会の常務理事である赤堀郁彦氏は、「彭さんがいらっしゃる事で台湾との交流が持てている。2年後に台湾で日本と台湾の漆交流展示会ができればと思う」と計画を話した。

 また、朱センター長によると、日本でも来年に香川県高松での日台漆工芸展とシンポジウムを企画中だという。朱センター長は懇親会で、「台湾の漆工芸は日本と深い関わりがある。戦前、香川県出身の山中公さんという方が台湾の台中で漆工芸学校を創り、多くの人材を育てて下さった。そのおかげで台湾には台湾独特の漆工芸が発展してきた。来年に企画している日本と台湾の漆工芸展に是非ご参加下さい」と呼びかけた。

台湾文化センターの朱文清センター長は来年に日台の漆工芸展を企画中である事を発表

 「第24回 日本文化を担う 漆の美展」は2月26日まで目一神宮文化館宝物展示室で開催中。

(2017/2/23)