大阪府議会日華親善議員連盟永野孝男会長インタビュー~日台友好の一層の緊密化に向けて

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永野孝男
永野孝男

Q大阪府議会日華親善議員連盟会長になったいきさつは。

A大阪府議会日華親善議員連盟は昭和60年に発足しました。私は、大阪府議会議員に当選した平成15年から役員でした。当時は自民党でした。台湾は日本と近しい国ですから。一昨年(2011年)の大阪府議選を機に、前会長に替わり、私が会長になりました。

Q永野会長の政治家としてのキャリアは。

A20歳で岸和田市議会議員に当選しまして、その後、大阪府議会に挑戦して落選も経験しました。浪人時代も入れて議員生活は40年です。自民党所属でしたが平成22年に、自民党の若手議員と一緒に地域政党「大阪維新の会」の創設に参加しました。

Q台湾との関わりはいつから。

A政治的な関係は府議会に来てから。ですから台湾と友好親善を図ろうと思ってから10年になります。それまでは観光客としてゴルフなどに出かけていました。平成19年に馬 英九氏が国民党公認の総統候補に決まる直前、1時間ほど懇談しました。

Q台湾についてどう思うか。

A台湾は一番気持ちがいい国。同時期に統治していた韓国の反応と違い、台湾は自国の発展、繁栄に、日本の統治時代のインフラ整備が役にたったなど、よく解釈していただいて日本人には嬉しいことです。非常に親近感を感じます。そうでないと会長は引き受けられませんね。

Q具体的な活動は。

A活動としては、大阪弁事処の黄諸侯処長に講演をしていただいたり。今年の3月5日の総会では、大阪日台交流協会の野口一会長に講師をお願いしています。民間の企業家の生の現場の経済の話を聞こうという趣向です。

Q台湾を訪問する予定は。

A2年に1回は訪台しています。今年はその年です。大阪には8つの友好議員連盟があり、去年はベトナムに行きました。ただ、参議院選挙がありどうなるかなと。

Q大阪と台湾との間の経済・貿易関係は。

A民間ベースで台湾の企業から日本の大手商社とのつなぎを求められることはあります。大変、喜んでいただいています。

Q台湾の議員との交流は。

A台湾の国会議員もよく来阪されます。歓迎パーティをよくやります。また、大阪の出身者が台湾外交部におられ、訪台すると亜東関係協会(外交部の所管)のメンバーが歓迎会を開いてくれます。国民党であれ、民進党の議員であれ、我々は政党の意識はあまり持たないほうがいいというスタンスです。

Q台湾の都市との交流は。

A高雄とは以前より関係が深く、数年前に大きなスポーツイベントに招待され、15人ほど御世話になりました。また、新竹県の知事からイベントの招待状をいただいたり。

Q日台の安全保障については。

A東アジアの平和と安定にとって台湾との関係は生命線です。今は、尖閣問題について台湾の要人の発言に注目していますね。 

●プロフィル

昭和20年3月12日生まれ。昭和42年近畿大学法学部卒業。46年岸和田市議会議員当選。平成3年岸和田市議会議員に復帰。平成4年児童養護施設岸和田学園長就任。11年全国児童家庭センター協議会会長就任。15年大阪府議会議員に当選(岸和田市選出)、現在に至る。