台湾の魅力、福岡市のラジオ局で取り上げられる

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ニューメディアとして注目されるラジオ
ニューメディアとして注目されるラジオ

日本国内で人気が高まっている「台湾」の魅力を伝えようと、福岡市のラジオ局が台湾の観光スポットやグルメ情報を番組内の特集として伝えた。

「グルメ天国をもっと知りたい」という需要に伴い、台湾を扱うガイドブックは日本の書店でも増加傾向。台湾を訪れる日本からの観光客は年々増加している。

スタジオ内には、様々な情報誌、ガイドブックが持ち込まれ、台湾に精通する専門家も招かれ、台湾の面白さを事細かに伝えた。

また「福岡で食べられる美味しい台湾料理の店」のコーナーもあり、中央区、早良区等にある台湾料理の人気店数店が紹介された。

福岡から台北までは飛行機で約1時間50分、中華航空やエバー航空等から1日に4便程度の直行便が出ており、利便性は高い。福岡県、福岡市も台湾との交流を活発化させており、毎年9月に開催されるアジア太平洋フェスティバルでは、台湾からの舞踊団も招かれパフォーマンスを繰り広げる。また、3月開催のファッションイベント、福岡アジアコレクション(FACo)では、「台湾kawaii大使コンテスト」と題して、台湾からの出場者も選出されている。

ラジオで台湾の魅力、取り上げられる
ラジオで台湾の魅力、取り上げられる

その一方、福岡は、日本国内への台湾人旅行客を、関東圏、関西圏、北海道に奪われるケースが多い。また、福岡空港へ到着しても、そのまま、熊本県阿蘇、大分県別府などへ素通りの「通過点」とされる屈辱も味わってきた。

官民一体となって台湾との連携を図る福岡が、重要視しているのは「メディア」である。北海道は、中華圏で大ヒットした映画「非誠勿擾」の撮影地になったこともあり、ここ数年、中華圏からの客足が絶えない。福岡でも数多くの映画の撮影を行ってきたが、アジア圏でヒットするような映画を誘致できていないのが現状だ。台湾テレビ局のロケを福岡に誘致したこともあったが、他県に勝るようなPRができずに終わった。

メディア戦略に手をこまねいている福岡。行政関係者は、台湾メディア界で活動する日本人関係者から意見を聞くなどして戦略を練っている。その中で、時代に逆行しているかのように見える「ラジオ」への再注目をしているのだ。現在のラジオは、正式な手続きを経て、インターネットで海外に発信することができる。「台湾特集」を展開するラジオ局への視線も熱い。同局では「聴取者のニーズに合わせ、今後も台湾やアジアの情報を頻繁に発信していきたい」と話している。