台湾が「高い自由度の国家」と評価

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台湾の自由度は今年も高く評価された。市民の自由度は「2」だった(台中公園)
台湾の自由度は今年も高く評価された

フリーダムハウスは台湾の政治が司法に影響することに懸念を示している(新北市政府)
フリーダムハウスは台湾の政治が司法に影響することに懸念を示している。(新北市政府)

~米・人権NGOフリーダムハウス~
 米国の人権団体「フリーダムハウス」は2月20日、欧州議会(ベルギー・ブリュッセル)で「2013年世界自由度報告書」を発表し、台湾は引き続き欧米諸国や日本とならぶ「高い自由度で健全な民主国家」であると評した。
 この調査は世界187カ国・地域の自由度についての格付けで、政治的権利と市民の自由度についてそれぞれ1(最も自由)から7(最も不自由)でランク付けされたもの。それに基づき「自由」「一部自由でない」「自由でない」の3つに分けて評価されている。
 台湾は2010年から政治的権利が「1」、市民の自由が「2」と引き続き高評価で、今年も総合評価「自由」を維持した。これに対し中国は、政治的権利「7」、市民の自由「6」と総合評価で「不自由」となり、北朝鮮やアフリカなどと同等の評価となった。
 研究部責任者・アーチ・パディントン氏は「台湾は司法の独立性に注意すべきで、司法が政局に影響されてはいけない。だが台湾はアジア地域全ての中で高い評価を獲得した国家の1つであり、台湾、日本、韓国はさらに東アジアにおける民主主義の模範である」と政治に司法が影響される懸念があると警笛を鳴らしながらも、台湾が高い自由度を持つ国家と評価した。