宝塚歌劇団台湾公演 メイントリオが記者会見

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国家戲劇院(台北市)で今月6日から公演を行っている宝塚歌劇団星組のメイントリオが9日、アンバサダーホテルでメディア向け記者会見を行なった。既に4回の公演を終え、観客からも大好評であったことは台湾メディアでも報じられており、集まったメディアからは質問が相次いだ。

 

男役トップ柚希礼音さん(中央)、娘役トップ夢咲ねねさん(左)、男役二番手紅ゆずるさん(右)。
男役トップ柚希礼音さん(中央)、娘役トップ夢咲ねねさん(左)、男役二番手紅ゆずるさん(右)

 

記者会見に参加したのは男役トップの柚希礼音さん、娘役トップの夢咲ねねさん、男役二番手の紅ゆずるさんの三人。柚希さんは「台湾の皆様に楽しんでいただけるのか初日前は不安だったが、思った以上に喜んで下さっている様子が伝わってきて、感動している」と挨拶した。夢咲さんは「海外公演は初めてだったが台湾の方に言葉の壁を越えてお届けできるのかどうかと不安なことが沢山有ったが、客席の皆さんと一体感が生まれたなと思い嬉しく思う」と話した。

 

柚希礼音さん
柚希礼音さん

 

また、日本と台湾の観客の違いについて柚希さんは「とてもオープンで、声を大きく出されて『キャー』とか『ピー』とかしてくれるので、私たちもどんどん乗ってくる」と話し、紅さんは「台湾の方は凄く舞台にノっかって下さる。こちら側からすれば、こっちもノれるし、お客様もノって下さって、相乗効果で凄く楽しいです」と語り、感情をストレートに表現する台湾の観客の反応に新鮮さを感じていることを明かした。

 

紅ゆずるさん
紅ゆずるさん

 

このほか、国家戯劇院での公演について夢咲さんは「舞台は広くて奥行きもある、でも死角もあり、難しいと思った。舞台稽古もそう言う所を重点的に、全客席から見える様に稽古した」と語り、紅さんは「客席の配置が宝塚とは違い、上手下手に4階席まで客席があり、目線の配り方に気を遣ったり、奥行きがあるので、柚希さんに被らない様に、見てもらえる様に、舞台稽古で神経を使った」と語り、慣れない場所での公演に苦労があった事を語った。

 

夢咲ねねさん
夢咲ねねさん

 

柚希さんは「台湾の方でも宝塚の事をご存知の方や、日本まで見に来て下さる方がいるのは知っていたが、更に多くの人に宝塚を知っていただけたかなと思う」と、これまでの公演で手応えが有ったこと挙げ、また「是非日本に来て、本場の更に多い大階段や、銀鏡が有ったり、もっと豪華な舞台になっているので、本場の舞台を見ていただきたいと思う。また、台湾での公演をもう一度、そして何度も呼んでいただければ良いなと思う」と話し、再来台公演にも含みを持たせた。