日本旅行が挑む台湾ツアー アウトバウンド&インバウンド

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(右)日本旅行 執行役員 海外旅行事業部長 西川隆祥さん、(左)日本旅行 国際旅行事業本部 企画部・VJ訪日推進室 マネージャー 佐藤均さん
(右)日本旅行執行役員海外旅行事業部長西川隆祥さん、(左)日本旅行国際旅行事業本部企画部・VJ訪日推進室マネージャー佐藤均さん

台湾の旅行企画に力を入れる日本旅行の担当者に「日本から台湾へ」(アウトバウンド)の旅行と「台湾から日本へ」(インバウンド)の旅行の観点から話を聞いた。

■日本人ツアー(アウトバウンド)編~日本旅行 執行役員 海外旅行事業部長 西川隆祥さん

Q台湾ツアーの現状は

A昨年までは対前年比2桁で伸びていました。きっかけは2008年、台湾キャンペーンに会社をあげて取り組んだことがあります。日本人として一番行きやすいところをキャンペーンとしてやろうということで。台湾観光協会様のご協力もいただいており、我々としても団体旅行を含めてしっかり台湾観光を進めて行こうとしています。営業担当者が台湾との間を行き来していますので様々な情報提供も行っています。

Q2008年の最初のキャンペーンとは

A内容的にも中身のある、それまでなかったようなツアーを豊富に用意しました。従来は飛行機とホテルを組み合わせてあとは観光というのが普通でしたが、観光でも九份や士林夜市をコースに盛り込んだり、スィーツやエステを取り入れたりとボリュウムアップを図りました。

Q年齢的にはどうか

A年齢別の企画というのはあまり意識しないでやってきました。割と熟年層の方にお出で頂いたと思いますが、去年ぐらいから若い女性層をターゲットにしたツアーに力を入れています。韓国は韓流、K-POP、エステがありますが、台湾にはこれがありませから我々のほうで作り出す必要があります。

Q若い女性向けツアーとは

A20代から30代前半の女性向けツアーだけを集めた「GIRLS GO TRIP」という企画(女子旅シリーズ)があります。成田・羽田発は「台北」だけでなく「ハワイ」「グアム」「バリ島」などのコースもありますが、関西発は台北のみとなっています。パンフは、旅行のパンフらしくなくガイドブック的な要素が多いです。この「GIRLS GO TRIP」は、宝島社のファッション雑誌「steady」さんと提携して読者の口コミで良かったという場所などをツアーに盛り込んでいます。例えば、口コミからつくった「プチTRIP」という企画がございましてこれをツアーのなかに組み込んでいるのが特徴です。

Q熟年層向けツアーはどうか

Aシニア向けツアーは内容が異なってきます。ホテルのクラスもいいですし、例えば台北に滞在しても九份を組み込んだり。台湾を一周する周遊型にも力を入れています。とくに最近は鉄道を使ったツアーも人気です。

Q課題は

A台湾の日本でのメディア露出が少ないこと、中国人観光客も多く、台湾のホテルが取りにくい面もあること。そういうなかで日本人が知らないところをしっかり紹介し、内容を細かく説明できるパンフレット展開をやっていきます。

Q目標はどうか

A今年は対前年比二桁増を計画しています。ただ、今年に入ってから全体に円安、領土問題の影響からか勢いが鈍っていますが、熟年層に人気の商品は伸びています。

■台湾人ツアー(インバウンド)編~日本旅行 国際旅行事業本部 企画部・VJ訪日推進室 マネージャー 佐藤均さん

※台湾からの訪日観光客数は、2012年が146万6700人(前年比伸び率47.6%)、2013年1月~5月が80万2700人(前年比伸び率42.5)と好調

※海外ツアーは、飛行機は基本、出国側の旅行会社が手配するが、現地(相手国)での宿泊、移動、観光は現地旅行会社(ランドオペレーター)に委託するのが普通。日本の場合、台湾からのツアーの受け皿は華僑系旅行会社が請け負うことが多い。

Q日本旅行の体制は

A日本旅行の場合、ランドオペレーターセクションは全国で5つあります。国際旅行東京本部というのが東京のセクションです。52年の歴史があります。

Q台湾観光客は増えているが

A10年ほど前まではツアーの取り扱いはやっていたのですが、最近はマーケットが成熟してきて、自治体やホテルなどが独自に直接、台湾に出かけていって値段の交渉を行う時代ですし、団体旅行は価格競争が激しいですから(ビジネスとしては)なかなか厳しいというのが現状です。

Qツアー企画はあるか

Aそうはいいながら「哈日GO!關西北陸漫遊趣 大阪IN 小松OUT 毎天直航」というものを始めました。エバー航空を使って関西空港に入り、金沢に抜けて小松空港から帰るというもので、JRで移動するところがポイント。弊社の親会社がJR西日本なので協力いただいています。これを台湾の大手旅行会社に販売してもらう取り組みを始めました。我々にしかできない企画が作れるかどうかが鍵だと思います。