来日した台南市市長、台南の未来を語る

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来日した 台南市・頼清徳市長
来日した 台南市・頼清徳市長

年末に台湾で行われる6大都市選挙の候補者である台南市・頼清徳市長は9月13日、京王プラザホテルにて講演会「看見未来(未来を見るの意)」を開催した。同会で頼市長は、台湾や台南の歴史や文化及び現状、そして未来のビジョンなどについて話し聴衆の台南に対する理解を深めた。

頼市長は講演の中で、「この度の来日で東京都・舛添要一知事に面会し、2020年東京オリンピックの際に台南より中国語通訳の学生ボランティアを派遣することを提案した。このような国際的な経験は台南の学生にとって貴重な経験になるだろう。台南市としてその体制を整えていきたい」と述べ、今後東京都と密接に交流していく意向を示した。

これまでも日本と台南の政府間の関わりは密接であり、頼市長によると今までに100人以上の日本の国会議員が台南を訪れたという。訪問中の国会議員は皆、台南でダムを造ったことで有名な八田與一記念公園を訪れ、異国で活躍していた日本人の先輩を敬うとともに、今でも八田の活躍に感謝し記念式典などを行う台南の人々を見て、感動して帰っていくという。

また、民間の観光も盛んで、昨年1年間の台南滞在客は300万人を突破しており、大多数は台湾人が占めるが外国人の滞在客の中では日本人が1番多く18万人にものぼったという。しかし頼市長はこれに対し、まだまだ伸びしろがあるとし「10月下旬には中華航空で台南から大阪への直通便が就航する。交通が便利になれば日本から台南への観光客も増えるのではないだろうか」と、更なる観光客増加への期待を語った。

日本台医人協会・大山青峰氏から記念品を贈呈される頼清徳市長
日本台医人協会・大山青峰氏から記念品を贈呈される頼清徳市長

同講演会の主催をする日本台医人協会の大山青峰氏は「頼市長は11月に台湾で6大都市市長選挙を控えているということもあり、在日台湾人に向け講演会を開催した。頼市長は医者出身の政治家で、我々日本台医人協会としても特別な感情がある」と述べた。

なお、頼市長はこのほどの訪日で自身の講演会や舛添知事との面会のほかに、以前台南でも開催され、このほど東京にやってきた展示会「台灣の近代美術-留学生たちの青春群像(1895‐1945)」や、台南のガイド&エッセイ「わたしの台南『本当の台湾』に出会う旅」を出版した一青妙さんの講演会にも参加した。

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