馮寄台代表が大田市場花卉部を視察

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馮代表を中心にした記念写真

 台北駐日経済文化代表処・馮寄台代表が、4月9日大田市場花卉部(東京都大田区東海)へ訪問した。大田市場は敷地面積386,426平方メートルを誇る日本最大級の市場。花卉部はその中にあり、取引額は日本最大級。仲卸も含めると売り上げは、年間700億円になり、これは世界第2位の規模となる。
 台湾からは胡蝶蘭の苗が輸入されている。それを日本育成し販売されている。その数量は胡蝶蘭全体の50%以上になり、台湾から入らなくなると日本の胡蝶蘭は無くなると言われている。
 今回の訪問は、大田市場花き事業協同組合理事長で中華民国留日東京華僑総会名誉会長の朱恭亮氏の尽力により実現した。日本側からの参加者も数多くおり、衆議院議員の小林興起氏、参議院議員の蓮舫氏、フラワーオークションジャパン宮本至朗会長、大田花き磯村信夫社長やマスコミ関係者など台湾側もあわせて40人以上となった。
 馮代表は冒頭のあいさつの中で、台湾にいる母親のことに触れ「90歳になる私の母は、2度目の来日のとき13年間、生け花を学びました。現在もフラワーアレンジメントを趣味としており、作品をご近所の人にプレゼントしています。私は3年半日本語の勉強をしました。しかし今日初めて花卉という言葉を学びました。果物の柿、私の好物の牡蠣。そして、3つめの花卉という言葉を学びました。今日はご招待いただきありがとうございました」と話し、出席者の気持ちを和ませた。
 蓮舫議員も「私の祖母は、私たち姉妹に花の名前を付けました。私には蓮の字をつけ蓮舫としたのです。ご招待いただき心からうれしいです。全面的に応援したい。台湾からの被災地への支援が今も続いていることに感謝しています。これからの日台交流に繋がってほしいと思います」と語った。
 関係者一同の記念写真のあと、市場内部で行われているオークションを見学した。このオークションには700社余りが参加している。全てがIT化され、商品を見た後にディスプレイに金額を打ち込む。
 視察の途中で、馮代表が蓮舫議員に花のプレゼントした。蓮舫氏はその時の感想を「大変うれしいです。馮代表が花が良く似合う男性だとわかりました」と語った。
 一時間半の視察は常に花に囲まれていることもあり、終始和やかな雰囲気で行われた。

場内を視察する馮代表と蓮舫議員