台湾人ファッションデザイナー「ヨハン・クー」が東京でA/Wコレクションを発表

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台湾デザイナーのヨハン・クー
台湾デザイナーのヨハン・クー

台湾人ファッションデザイナーの「ヨハン・クー(Johan Ku)」は3月20日、メルセデスベンツ・ファッションウィーク東京参加のため、渋谷ヒカリエ Hikarie Hall Bにて、自身のブランドである「Johan Ku Gold Label」の15-16A/Wコレクションを発表した。テーマは「Michele」。これはレオス・カラックス監督による1991年公開のフランス映画「ポンヌフの恋人(THE LOVERS ON THE BRIDGE)」の主人公ミッシェルに影響されたもので、同コレクションでは同映画からインスピレーションを受け制作した作品を披露した。

「主人公のミシェルはお嬢様、しかし恋をしたのはホームレスの青年。この対照的なアンバランスさにインスパイアされた」と語るヨハン・クー。今回のランウェイは、背後で焚かれた大量のスモークとそのスモークに映し出されたカラーライトが印象的なショーであったが、ヨハン・クーによると同映画内に登場する花火のシーンをイメージしたという。作品の中には、6~7種類の生地を合わせて刺繍したテキスタイルや、スパンコールを使用し、暗闇の中で花火が夜空に舞い散る様子を表現しているものもあった。また、モデルのヘアスタイルも花火をイメージし広がりを持ったカーリーヘアにしたという。

6~7種類の生地を合わせて刺繍したテキスタイルで花火をイメージ(c)Hideyuki Seta
6~7種類の生地を合わせて刺繍したテキスタイルで花火をイメージ(c)Hideyuki Seta

なお、文字が織り込まれたストールやニットも登場。この文字も、映画内のセリフをプリントしたもの。

映画のセリフが書かれた作品(c)Hideyuki Seta
映画のセリフが書かれた作品(c)Hideyuki Seta
ニットにもセリフが(c)Hideyuki Seta
ニットにもセリフが(c)Hideyuki Seta

さらに、オーバーサイズの作品については、「映画の中で橋の下で暮らしている人たちが出てくるが、その人たちがみなオーバーサイズのものを着ていて性差がなく、女性も男性も大きいものを着ていたところに影響を受けている」と話した。ヨハン・クーはコレクションを通し映画世界を表現していた。

オーバーサイズの作品(c)Hideyuki Seta
オーバーサイズの作品(c)Hideyuki Seta

 

今までのヨハン・クーは、構築的なシルエット、チャンキーニットのイメージがあったが、加えて新しくヨハン・クーのスタイルの生地としてスパークルのシリーズを2シーズン前から発表し、技術的にも進歩を図っている。

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