台湾で愛されるキャラクター、LAIMOと爽爽猫とは?2人の作者に独占インタビュー!!

0

 

LAIMO(ライモ)と爽爽猫(ソウソウネコ)
LAIMO(ライモ)と爽爽猫(ソウソウネコ)

現在、台湾で圧倒的人気を誇る台湾発のキャラクターLAIMO(ライモ)と爽爽猫(ソウソウネコ)。それぞれFacebookやInstagramなどのSNSで生まれ、約2年前にSNSで出会った2つのキャラクターがコラボレーション。今ではコンビとしてイベントやコラボレーションに引っ張りだこです。

昨年より日本にも進出し、ファン急増中のLAIMOの作者・Cherngさんと爽爽猫の作者・SECONDさんにキャラクター誕生からヒットまでの知られざる秘話を教えてもらいました。

LAIMOの作者・Cherngさん(右)と爽爽猫の作者・SECONDさん(左)
LAIMOの作者・Cherngさん(右)と爽爽猫の作者・SECONDさん(左)

空前の大ヒットとなっているキャラクターを生み出されたお二人、いったいなぜイラストレーターを目指されたのですか?

Cherng(以下C):もともと、小さい頃からずっと絵を描くことが好きだったので、絵を描かない人生は考えていませんでした。大学時代でも絵を描くことに関係のある学科を選考できたので、今にいたっているのだと思います。

 

SECOND(以下S):僕も小さいときから絵を描くことは好きでしたし、高校と大学はデザインや絵画を学ぶ学校でした。僕は大学院卒業後、周りのみんなが仕事を始める中で、やはり大好きな絵を描き続けたいという思いが強くありました。しかし、将来の道を考えると不安で夜眠れない状態が続き、そんな時、夜中にスケッチブックに落書きするのが日課になったのです。そしてたまたま猫を描いていて…それで誕生したのが爽爽猫でした。大学の時もキャラクターを考えてスケッチしたことはありますが、ちゃんとした形でキャラクターを発表したのは爽爽猫が初めてです。

 

それでは、CherngさんがLAIMOを描いたきっかけは?

C:僕はもともと漫画スタイルから始まっています。ある時、漫画の中でブラックユーモアを用いてパンダと喧嘩をするマレーバク、LAIMOを書いたのがきっかけですね。

 

なぜマレーバクをキャラクターにしたのですか?

C:見た目が不思議、当時の台湾人はほとんどマレーバクの存在を知らない、そして自分がモノクロの作風が好きだった、この3つが合わさったのがマレーバクでした。僕はマレーバクを皆さんに紹介したいと思い、キャラクターとして描きました。マレーバクはそんなに可愛くないけど、ずっと見ていると親しみを感じてくる動物だと思ういます。ちなみにLAIMOの一番のポイントはブラックユーモアを交えた性格です。あまり大衆の意見に背くことが出来ない人が多い中で、僕が代弁者になってそれを描いてきた事がブームのきっかけになったと自分では思っています。

 

爽爽猫は片方だけ描かれた眉毛が特徴的ですよね!

S:最初、猫の絵に片方の眉毛だけ描き込んだときに、「この表情は僕の煩いやその他全ての思いを共有してくれる」と思ったのです。更には、良い方向に持っていってくれるようなキャラクターであるという確信もありました。世界は憂鬱な事もあるけど、角度を変えればユーモアな事も沢山あるというポジティブなメッセージを表情に表した結果、この形になりました。もし2つ眉毛があったら困りすぎてる表情になってしまうからね(笑)。この子は皆さんの悩みをそっと吸収してくれるような存在です。なので、爽爽猫を描く時は必ずポジティブなポエムを添えています。元々は自分の為に書いていたものが、SNSに乗せて皆さんに発信していくにつれて、今では皆さんに少しでも勇気を与えられる存在になれたことに驚いています。

これからも描き続きたいです。

 

次に、お二人の出会いについて教えて下さい

C:僕たちは約2年前、SNSのInstagramの中で知り合いました。当時、初めて見た爽爽猫は今のような完成形ではなく、初期の時代だったのですが、直感で「すごいな」と思いました。そのあと、Instagramでコメントを残したりFacebookでタグ付けしたりするところから始まり、爽爽猫が開催した初の展示会で初めて顔合わせになりました。その時、お互いに人間的にとても気が合うと思ったのです。また、お互いのキャラクターにおいては、普通なら衝突しそうな負のオーラを持つLAIMOと正のオーラを持つ爽爽猫が、逆に良い融合を生むのではないかと考え「面白いな」と感じたのがコラボレーションのきっかけです。その後、初めてイラストでコラボしたのがRody(イタリアのレードラプラスティック社で生まれた馬をモチーフにした乗用玩具)も交えたミラクルな企画でした。

 

S:Rodyとのコラボのときのグッズはとても人気で、展示会1日目で全て売り切れました。

二人の出会いはInstagram
二人の出会いはInstagram

昨年、日本にも進出されましたが、進出後で変化はありましたか?

C:去年から日本のファンが増えていって、SNSのコメントも日本語のものが増えました。

S:台湾でファミリーマートとのコラボレーションイベントをしたときも、わざわざ日本から飛行機に乗ってグッズを集めに来てくれた日本のファンも沢山いてとても感動しました。

 

他の海外への進出は?

C:韓国で本を1冊出しています。

S:僕は香港で台湾の観光を紹介するイラストを発表しました、また、この1、2ヶ月の間に中国で簡体字の書籍を販売することが決定しています。

C:もちろん色んな外国に進出したい気持ちもありますが、でもやっぱり日本が一番好きな国なので、まずは日本市場で僕たちのキャラクターを広めていけると嬉しいです。

 

日本で好きなキャラクターは?

C:僕はちび丸子ちゃんですね!見た目だけではなく、そのストーリー性が好きです。さりげないユーモアが色々なところに散りばめられているところが僕の作風にも似ています。もしかしたらちびまる子ちゃんからインスピレーションを受けているかもしれないです。

S:僕は芸術家の「奈良美智」さんの絵が好きです。好き過ぎて1人で彼の故郷、青森に行った位です(笑)。

 

 

今後、日本でやってみたいことはありますか?

S:僕のスタイルはイラストとポエムです。日本で本を出版したいというのは直近の目標ですし、欲を言うならばキャラクターカフェをやってみたいですね。

C:僕は最近、ショートアニメーション作りにこっているので動画に力を入れていきたいです。動画を作っているときは楽しすぎて寝られない位ですよ。日本用にLINEスタンプも作りたいなという気持ちがあります。

 

この約2年間を振り返って

S:この2年は僕たちにとって、とても特別で素晴らしい時間でした。もちろん自分のキャラクターが商品になっているのを見れば興奮しますし、まるで夢の中にいるみたいです。しかし、このように広がりを見せていても、初心を忘れず、自分たちがイラストを使って皆さんを喜ばせたいんだっていうことは自分たちの中にちゃんと持っておこうと思っています。

C:今は走り続けていますが、いずれアイディアが枯渇してしまわないかという事も心配です。なので、仕事に対して一つ一つしっかりとまじめに取り組んでいきたいです。皆さん応援宜しくお願いします!

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here