自治体との連携強化に向けて~「日台交流サミットin 和歌山市」開催

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日本の自治体と台湾の友好を深めるための懇親会「日台交流サミットin 和歌山市」が9月4日、和歌山県和歌山市の「ホテルグランヴィア和歌山」にて開催された。

サミットの様子
サミットの様子

「日台交流サミット」は昨年8月に石川県金沢市で開催されて以来2回目となる。今回のイベントは「日台友好和歌山市議会議員連盟」の市議らが組織した和歌山市実行委員会が主催。金沢市でのサミットを契機に今年5月、全国の議員約80人で構成される「全国日台友好議員協議会」が組織されたが、当イベントは協議会が推進する日台の相互交流・連携強化企画の一環でもある。

当イベントには和歌山の県・市議会関係者を中心に約400人が出席、台湾からも政府関係者を中心に47人が招待された。遠藤富士雄・日台友好和歌山市議会議員連盟会長による開会宣言ののち、謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表や仁坂吉伸・和歌山県知事、尾花正啓・和歌山市長らによる来賓挨拶が行われた。謝代表は挨拶の中で「台湾と日本は文化、スポーツ、芸術などあらゆる分野において密接で、また、台風・地震等の自然災害で大きな被害に遭ってもお互いに助けあうことができる素晴らしい関係だ。今後もその絆をさらに深めていかなければならず、そのためにも自治体、議会との交流はとても重要であると思う」と語った。尾花市長は「和歌山市は昨年11月に初めて台湾の台北と台南を公式訪問させていただいたが、その際に台湾の日本に対する温かい思いを肌で感じることができた。この交流サミットを通じて日本と台湾が経済・文化等においてさらに絆を深めていくことを祈念している」と述べた。また、イベントの中で台湾のICAO(国際民間航空機関)参加を支持する「和歌山宣言」の発表も行われ、日台の連携強化を確かめ合った。

「和歌山宣言」発表の様子
「和歌山宣言」発表の様子
日台の絆を確かめ合う堅い握手 左:遠藤議員連盟会長、中:謝代表、右:尾花正啓・和歌山市長
日台の絆を確かめ合う堅い握手
左:遠藤議員連盟会長、中:謝代表、右:尾花正啓・和歌山市長
リー村山氏の居合抜刀演武
リー村山氏の居合抜刀演武
その他、マグロの解体ショーなど和歌山にちなんだパフォーマンスショーも開催
その他、マグロの解体ショーなど和歌山にちなんだパフォーマンスショーも開催

個別インタビューの中で、謝代表は「台湾と日本の良好な関係はさらに制度化させて次世代に伝えていきたい」と意気込みを語った。仁坂知事は「台湾は日本と永遠の友達であってほしいし、これからもその関係を大事にしていきたい。当イベントは友情関係を育むとても良い機会である」と感想を述べた。

左:謝代表、右:仁坂知事
左:謝代表、右:仁坂知事

次回の「日台交流サミット」は熊本県熊本市で開催予定である。