馮寄台代表に最後の表敬訪問

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華商総会・林錦漫理事長から感謝状を受け取る馮代表

~天皇陛下のお言葉は最高の栄誉~
 日本華商総会の林錦漫理事長をはじめ林三統副理事長、朱恭亮副理事長など10人以上の幹部が5月24日午後、台北駐日経済文化代表処へ駆け付けた。5月29日に帰台が決定している、馮寄台駐日代表の別れを惜しむ最後の表敬訪問のため。馮代表は別れを惜しむように訪れた人たち一人一人丁寧に挨拶をしていた。
 挨拶のなかで馮代表は「日本滞在で最大の想い出は4月の天皇陛下の園遊会に呼ばれた事です」と、滞在3年8か月の想い出を振り返った。その時、「天皇陛下より私の名札をご覧になられて歩み寄って来られ『台湾ありがとう』とお言葉をかけていただきました。本当に印象に残る出来事でした」。また、「同席の家内には、皇后陛下より英語でお話しいただいた事は深く印象に残りました」と話し、「離日間際のこの出来事が最高の想い出であり誉れです」とも。さらにこれが「最後の花道でした」と締めくくった。こうした日本の想い出を胸に、「台湾に戻ったら90歳になる母親の面倒をみつつ、ビールとゴルフ三昧でしばらくゆっくり過ごしたい」と、談笑を交えながらのユニークな挨拶も。
 一方、馮代表は、4年前に台湾で行われた馬英九の総統就任演説で「日本」の二文字が全くなかったことに触れ、今年二期目の演説(5月20日)では、日本と台湾の関係を「40年来で最良の関係」と話した事が感慨深いとし、自分が台湾と日本の橋渡しに少しでも貢献できたのではないかと、自賛交じりに話した。そして現在、「日本と台湾は人と人との関係を中心により密接になった事」と強調し、「米国とは政治・軍事的な面での重要な関係」と持論を披露した。
 また、華僑が駐在代表処ここまで支援していただけるのは「日本ならでは」と、集まった人々に謝辞を述べた。同時に華商総会の林錦漫理事長が2年後の7月に100歳の誕生日を迎えるので、その際は是非とも来日してお祝いしたい」と語った。
 その後、華商総会から馮代表への記念品贈呈、記念撮影と進み、短い時間ながらも非常に中身の濃い「最後」の表敬訪問となった。

 
 

最後に全員で記念撮影