ITI研修生、茶の湯に日本の心と文化を学ぶ

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日本での企業研修のために福岡を訪問中の台湾貿易センター国際企業人材育成センター(ITI)の生徒たちが、1月23日に福岡市早良区の西南学院大学・コミュニティセンターの茶室で茶道の体験講習を受け、茶の湯に日本の心と文化を学んだ。

一行を出迎えたのは、「和文化教育・敬水会」のメンバー。敬水会を主宰する志村宗恭先生から畳の間に上がり、着席するまでの作法の指導を受けるところから体験講習が始まった。

 

畳の間に着席するまでの作法の指導
畳の間に着席するまでの作法の指導

 

人数の関係で畳に座る組と椅子に着席する組に分かれた両方の研修生に対して、志村先生はまず、これから伺うそれぞれの研修先で出会う上司、同僚、お客様などとスムーズに接触するために、茶の湯を通じて日本の心と文化を感じ取ってほしいと述べた。

「和の心」を説く志村宗恭先生
「和の心」を説く志村宗恭先生

 

次いで、真っすぐな姿勢で行う呼吸法、礼に始まり礼に終わる茶道におけるお辞儀の仕方、お菓子とお茶のいただき方、周囲の人々への心遣い、飲んだ後の感謝の表現などについて説明した後、実践に移った。

 

初めて畳に座ってお茶をいただく
初めて畳に座ってお茶をいただく

 

 

椅子席でお茶をいただく
椅子席でお茶をいただく

 

実際にお茶をたて、いただく間に茶器やお茶をたてる一連の動作、床の間に飾られた掛け軸とお花の説明をまじえ、今日のこの時は二度とない「一期一会」このひと時に感謝し、大事にしようと呼びかけた。

 

床の間に飾られた2つの掛け軸
床の間に飾られた2つの掛け軸

 

先生方のたてたお茶をいただいた後、和室、椅子席両方で研修生が茶たての実体験を行い、更に茶道への理解を深めた。

 

和室での体験
和室での体験

 

椅子席での体験
椅子席での体験

 

すべての講習終了後、研修生を代表して林芸貞さんから敬水会を代表する志村宗恭先生に感謝の言葉とお礼の記念品が手渡された。

それに対して、志村先生から台湾と日本には共通する温かい心があること。目に見えるものに対する感謝、人に対する感謝、食べ物への感謝、自然に対する敬意などの「心」を台湾と日本が共有して世界中に広めていきたいこと。気持ちが通じる台湾の方々に茶道を教えることはとても嬉しいこと。明日から3週間の研修には今日学んだことがきっと役に立つと信じているので、これを生かして頑張って欲しいとの答礼があり、体験講習を締めくくった。

 

研修生から体験講習の御礼を手渡す
研修生から体験講習の御礼を手渡す

 

集合写真
集合写真