茨城県知事に本紙社主が表敬訪問

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茨城県の橋本昌知事(左)と台湾新聞社の錢妙玲社主(右)

台湾新聞社(錢妙玲社主)は2月20日、茨城県庁を訪れ橋本昌知事を表敬訪問した。茨城県と台湾の交流促進に向け会談した。

橋本知事は、昨年3月に就航した台湾の格安航空会社(LCC)・Vエアの茨城-台北便が約半年で運航を停止した事に言及し「乗客数は多かったにも関わらず、Vエアが運航停止した事はとても残念だった。現在、他社でチャーター便の復活を予定している」と述べ、茨城空港の活性化に向けた施策の一つとして、台湾との交流促進に意欲を示した。同県空港対策課によると、5月初旬(4日と7日)に遠東航空での茨城―台北便のチャーターを検討しているが、それ以降は未定という。橋本知事は「単発ではなく、持続的に台湾との航空便を就航したい」と台湾向けの運航に期待感を寄せた。

台湾との交流に積極的な姿勢をみせた橋本知事

これに対し錢社主は、自身が熊本電鉄の顧問として、熊本と台湾との観光や経済交流促進を実現させた実績を踏まえ、「熊本も遠東航空のチャーター便から始まり、現在ではチャイナエアラインで定期便が就航するまでになった。茨城でもこれは可能だと思う。今後、台湾で茨城の存在をさらに認識して頂けるよう、PR活動など、様々な面でバックアップさせていただければ」と述べた。

錢社主は茨城県と台湾との交流促進をバックアップする意向を表示した
会談の様子

さらに、今年の7月7日から9日まで上野公園で実施する「日本台湾祭り2017」も紹介し、茨城からの出展など協力を求めた。橋本知事も「茨城県の関係する市ベースでのブース出展を含め、県として対応策を検討したい」と意欲を示した。

台湾新聞一行は橋本知事(左3)を表敬訪問した

また、橋本知事は、茨城県は技術研究の最先端であるとし、つくば市の約23万の人口のうち、約2万人が研究者である事を強調し、今後、台湾と茨城間の研究者や企業間での交流の可能性にも言及。「台湾新竹市とは所縁が深い。技術者は筑波大学の卒業生が多い。交流をさらに発展させたい」と強調した。

山口やちゑ副知事(左)との会談の様子

なお、錢社長一行は同県の山口やちゑ副知事も同時に表敬訪問し、親交を深めた。山口副知事は、台湾は女性が働きやすい環境である事などにも関心がある事を話したほか、台湾に訪れた際の思い出なども披露し、「今後も台湾と様々な形で繋がって行きたい」と述べた。

山口やちゑ副知事(左)と錢妙玲社主

(2017/02/20)