「尋南紀事」発表記者会見~日本人が語る過去の台南物語を伝える~

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台南市政府新聞及び国際関係処(許淑芬処長)はこのほど来日し、4月2日、大阪の「名家華中華」で台南にゆかりのある日本人が台南で自分のルーツを探る「尋南紀事」の記録映像と記録書の発表記者会見を行なった。会見には、今回同作品を製作するにあたり、取材を受けた一番ヶ瀬亘氏、羽鳥直之氏、松尾裕之氏、越智修三氏、天野朝夫氏、吉賀久恵氏らが招かれ、台南市観光大使の一青妙さんが司会進行を務めた。

記者発表会の様子

なお、会見では同作品の上映のほか、前台南市長である頼清徳行政院長のメッセージビデオも放映され「台南との友情をいつまでも大切にし、永遠の故郷である台南にいつでも帰ってきてほしい」との思いが伝えられた。

頼行政院長からのメッセージ放映

台南と日本の間では長年にわたって民間交流が盛んに行われ、多くの日本人が台南で深い思い出を残してきた。この大切な絆を記録し、古都・台南の物語と都市の記憶をより豊かなものにするために製作されたのがこの「尋南紀事」。同作品の記録映像と記録書の制作は、日本での撮影のほか、台南にゆかりのある上記6人を台南に招いて取材を行った。同6人が語る幼少時代の経験と当時の台南の印象に関する話をもとに、長く忘れ去られていたかつての台南の様子を垣間見る事ができる作品となった。

許処長(右)が記録書を天野朝夫氏(左)らに贈呈

「日本と台湾の間では長年にわたって民間交流が行われてきただけでなく、台湾には台湾人と日本人が共同で築き上げた記憶が数多く残されているため、両国の間には深い友情が存在するのだ」(許処長)。

同作品で映された、同6人の思い出話からは、彼らが台南で過ごした時間は長い人生のごく一部であるものの、両親や祖父母の台南での経験、生活の一つひとつが、彼らが再び台南を訪れ、改めて台南を知るきっかけとなっている事が伝わってくる。同処は、「この記録映像と記録書の制作を通じ、より多くの日本人に台南の親しみやすさと温かさを知ってもらい、台南を訪れて自分だけの思い出を作るきっかけになればと願っている」としている。

 

会場の様子

 

記録映像YouTubeリンク:

30分版:https://youtu.be/CnIR0c5rZ_I

1分版:https://youtu.be/n7onM6Jjz3A