「台湾に渡った日本の神々」著者金子氏、台湾出版に意欲

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仲間から祝福される金子氏(左2)

 

金子展也氏の著書「台湾に渡った日本の神々」の出版を記念したパーティーが4月7日、都内レストランで行われた。金子氏はパーティーのなかで本紙の取材に対し、「この本は日本の歴史本であると同時に、台湾の歴史本でもある。台湾に恩返しするためにも、この本を中国語に翻訳し、今後台湾で出版したい。台湾の歴史の本として残していきたい」と、今後の台湾出版に向けての意欲を語った。

出席者全員で記念撮影

金子氏は現役時代日本の商社に勤めており、2001年から2006年まで台湾駐在を経験した。その期間中、台湾にある日本統治時代の50年間を中心に造営された約400の日本の神々を祭る神社に興味を持ち始め、帰国後2015年には「台湾旧神社故地への旅案内―台湾を護った神々」を出版している。同書は自身二冊目の書籍で、台湾駐在から合わせ、およそ15年の月日を費やして書き上げた傑作である。

なお、同パーティーには、発起人である神奈川大学の中島三千男名誉教授、台湾協会の河原功理事、神社新報社の前田孝和取締役、映画監督の林雅行氏のほか、金子氏と繋がりが深い約40人が集まった。パーティー終盤には、一人ひとり金子氏との出会いや思い出話をし、金子氏を祝福した。

会場の様子、一人ひとりが金子氏に祝福のメッセージ

また、同書の出版・編集に携わった潮書房光人新社第二書籍編集部の坂梨誠司部長も同パーティーに出席しており、「この本のなかには金子さんが調べた事全てが打ち込まれている。それがこの本の商品価値だ」と同書について話した。