長栄大学が宮古島に教育センター設立 宮古島初の国際教育交流拠点

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  • 台湾長栄大学(楊四海董事長、李泳龍学長)はこのほど、沖縄県宮古島(下地敏彥市長)と教育協定に関する締結(MOU)に合意し、9月5日、台湾台南市で締結式を行った。長栄大学が宮古島に教育センターを設立し、学生間の人材交流を中心に国際交流を図るもの。大学側と宮古島の双方ともに将来を見据えた布石として大いに期待を寄せている。

この締結合意の発端は、今年2月に、台湾人学生の人材育成及び新入社員とインターン生を積極的に受け入れているホテル業者の長谷川&リゾート代表取締役阿部夏樹社長と、長栄大学の国際顧問の錢妙玲(臺灣新聞社社主)との協力体制の下で実現した。これまで台湾人学生の日本での就職や支援などを行っているが、総合大学の教育センターの設立で人材教育制度がより本格化する。さらに、有能な国際化を目指す人材の育成にも役立つものとみられる。

この締結式には多くの関係者が集結して締結を祝った。冒頭の挨拶で楊四海董事長は「本学は1993年の前身の長栄管理学院としてスタートし2002年に現在の長栄大学として昇格した歴史を持ち、今年で25周年を迎えました。この良い年に関係者の皆様を台湾にお呼びでき深い縁を感じます」と話した。

さらに李泳龍学長は「長栄大学は現在、学生数10000人、人文学系から理系など全9学部からなる総合大学です。キリスト精神を基づき、国際的視野を持つ学生の育成、大学が果たすべき社会的責任そして大学組織の永続的な発展を理念としています」と説明し、「大学では、現在台湾の抱えるグローバル化、高齢化、少子化などの諸問題を積極的に取り組む事をモットーに、特に国際化に関しては古くから注力していました。今回の宮古島との協定は、これを一つの足掛かりにさらに国際化の推進に対し、極めて重要な一歩となります。この協定をチャレンジと考えています」と結んだ。

一方、下地敏彥市長は「長栄大学の25周年の節目の今年、教育に関する国際交流が実現できたことは喜ばしいです。宮古島にとりましても、かねてより国際交流を進めたいと常に思っておりました。それも一番近い台湾と最初に実現でき有難いです。今後は宮古島市民との交流、さらに経済交流にも結びつくように発展させたい」と感謝の意を表した。

また、台灣日本關係協會秘書長張淑玲は、「台南市を挙げてこの締結は重視しています。今回の交流は始まりです。是非結果を出していただけるように切望しています。締結おめでとうございます」と祝辞した。