「春節特需」でにぎわう、日本国内の観光地

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 台湾、中国など中華圏の人たちが長期休暇を取る旧正月「春節」を迎えた23日、日本国内の観光地が大勢の中華系観光客でにぎわった。

 今年の春節休暇は22〜28日が一般的。約1週間の連休期間中、中華航空は、昨年1便だった約300人乗りのチャーター便を3便に増便するなどして対応した。

 観光地として人気が高い北海道では、空港近くのショッピングセンターで、お祝いムードを盛り上げる飾りつけをするなどして中国や台湾からの観光客を迎え入れた。登別市内の温泉街やテーマパークなどの観光地でも春節休暇を利用した観光客でにぎわい、観光関係者は東日本大震災以降落ち込んだ外国人観光客を回復させるきっかけに、と期待を寄せている。

 日本富士山協会(山梨県富士吉田市)は、春節期に飾られる「中華ランタン」で歓迎したり、和太鼓の体験会を企画したりと、中華圏の観光客を対象に両県で富士山の魅力をアピールする集客イベントを開催。

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は21~29日の期間、観光客向けにモノレールの一日乗車券を7500枚無料で配布する予定。23日まで1600枚を配布した。

 那覇市のパシフィックホテル沖縄では、連休中約1500人が宿泊。歓迎ムードを演出するため館内に春節用の飾り付けや音楽を流すほか、正月に食べると縁起が良いとされる「水餃子」を朝食に提供する。23日、初めて沖縄を訪れたという台湾人観光客は「買い物が楽しみ。予算はあるだけ使う」と話し、沖縄で過ごす休暇を楽しみにしていた。
 

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