2019年台北国際工作機械展に向けた記者会見が開催

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台湾機械工業同業公会(TAMI=陳燦輝会長)の工作機械専業委員会は11月3日、2019年3月に台湾台北で開催予定の「2019年台北国際工作機械展」(TIMTOS2019)についてのプレ国際記者会を開催した。

陳会長は冒頭、先に東京ビッグサイトで開かれた「JIMTOF2018」に台湾からの出展詳細と結果報告を話した。「JIMTOFは世界の工作機械業界が注目する指標性ある展示会ですが、今年は台湾から計79社の企業が出展し、開催国である日本の次に出展社数の多い国となりました。今年、TAMIからは3つのミッション団を派遣、展示会の参観のほか工場見学を行うとともに、展示会期間中には台日企業の交流及び商談を通して新たなビジネスチャンスの創出に努めました」と話した。

以下、来年台湾台北で開催される「2019年台北国際工作機械展」に対する陳会長の説明要旨。

2017年台湾工作機械の輸出額は33.4億米ドルであり、2016年に比べ15.3%のプラス成長となっております。日本は我が国の工作機械及び部品の重要な輸出先でありますが、2017年の輸出額は7,868米ドル、2016年と比べ13.1%の減少となりました。ランキングから見ますと、日本は13番目の輸出先となります。また、日本向けの部品輸出額は9,232万米ドル、8.6%の増加で3番目の輸出先となります。輸出入額からもわかりますように、台湾の部品製造企業と日本の工作機械製造企業の関係性は更に緊密となり、これにより台湾の部品及び工作機械の品質の向上にも繋がることでしょう。

最新の輸出データによりますと、2018年1月から9月の台湾工作機械輸出額は既に27億3,168万米ドルに達し、2017年に比べ13.3の増加となりました。そのうち、日本向けの7,452万米ドルは台湾の工作機械輸出総額の2.7%しか占めておりませんが、2017年の同時期よりも26.1%成長しており、加えてこの度の展示会で購買意欲を刺激され、台湾から日本向けの輸出は引き続き期待できることでしょう。

皆様にはぜひ台湾企業のブースに足をお運び頂き、最新の複合加工機、五軸マシニングセンター、CNC機械用の部品をご覧いただきたいと思います。また、スマート化することにより航空産業市場が求める高精度の自動化製造や工場の自動化無人生産技術にも対応できるようになりました。また、当会では引き続き台湾政府や国内の研究機関と協力し、スマートボックス及びクラウドの開発や国内企業の導入のサポートをしております。台湾企業の機械設備がデータの収集及び分析機能を備え、見える化や事前診断の警告、預診警示、プロセスの最適化などのインテリジェンス機能を用いて世界中のユーザーに満足していただけるよう尽力しております。

台北国際工作機械展は南港第二ホールの落成に伴い、国内外企業の盛り上げで出展ブース数が初めて7,000ブースを突破し、世界で第三、アジアで第一の規模を誇る工作機械展となりました。これを機に国内外から更にたくさんのバイヤーにご来場いただけることでしょう。また、学生に機械産業の最新技術と動態を理解してもらうための見学活動も企画しております。これもJIMTOFが掲げる「学生と産業をつなげる」、「Connect by technology for the future」のスローガンとも合致すると思っております。また、研究開発に尽力してきた出展企業はTIMTOSの「研究発展イノベーション製品」コンテストに参加し、工作機械の研究成果や斬新な技術を展示する予定です。メディアの皆様には2019年の台北国際工作機械展の更なるアイディアにご期待いただくとともに、ぜひ足をお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。