台湾の打棒とマナーに大きい拍手(侍ジャパン壮行試合)

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プロ野球台湾代表が11月7日、福岡のヤフオクドームで日本代表「サムライ・ジャパン」と対戦し、6対5で勝利した。これは侍ジャパンと米大リーグ・オールスターとの連戦を前に壮行試合として開催したもので、集まった28,000人の観客が台湾代表の打棒とマナーと日本の粘り強さに惜しみない拍手を送った。

序盤から試合の主導権を握った台湾

一回からヒットを放つなど、序盤から押し気味に試合を進めた台湾の打棒が炸裂したのは中盤の五回。阪神の岩貞投手から藍寅倫(ラミゴ)が3ランホームランを打つなど一挙5点を入れた。八回にも高梨(楽天)から陳俊秀(ラミゴ)がソロホームランで1点を加え、九回表まで6対0と日本を圧倒した。

5点をもぎ取った猛攻に応援の留学生とハイタッチする陳忠正福岡総領事

快進撃が始まる前の三回には台湾プロ野球の呉志揚コミッショナー(中華職業棒球大連盟会長)が留学生など台湾のファンで埋まる応援席を訪れ、親しく話し込む姿も見られた。

留学生と親しく話し込む呉志揚コミッショナー(右下は前日に黃甘霖監督を激励する呉氏[右]と陳総領事[左])
しかし、侍ジャパンもこのままでは引き下がらない。九回裏に田中(広島)の二塁打をきっかけに山田哲(ヤクルト)のタイムリーや外崎(西武)の2点打などで5点を奪う粘りを見せ、台湾ファンをドキドキさせたが、追撃もここまでだった。

試合終了後は日本と台湾のファンが互いの健闘をたたえてエールを交換するなど、両国の友好ぶりを見せた。

日台のファンが互いの健闘をたたえてエールを交換

また、球場を引き揚げる前に台湾の監督、コーチ、選手全員がマウンド上で円陣を組み、観客席の全方向に帽子を取って挨拶した時には球場のすべての場所から大きい拍手と歓声が巻き起こり、台湾チームのマナーを讃えた。

台湾チームの全員が観客席の全方向に挨拶