福岡総領事館が「研修バスツアー」

0

台北駐福岡経済文化辦事處(陳忠正處長)の處員とその家族や台湾からの留学生たち約35人が3月30日、ごみ循環システムで着実な成果を上げている福岡県三潴郡大木町を訪ね、同システムの説明を受けるとともに、同町のエクセレント企業を訪問し、いちご狩り、桜まつりなどに参加して、春の休日を楽しんだ。

一行が最初に訪れた「おおき循環センター“くるるん”」は、町内の生ごみなどを発酵処理してバイオガスを発生させ、コジェネ発電から得た電気と温水を同施設や隣接する道の駅などで利用するとともに液体肥料を作り出して、町内の農家や家庭菜園などで使えるように供給している。

くるるん」の目的と事業内容を熱心に聞く参加者

「ごみも分別処理すれば資源に生まれ変わる」、「循環型のごみ処理事業が雇用創出にまでつながっている」、「ゴミを減らすことで浮いた経費を他の事業に回している」と誇らしげに胸を張る町幹部の説明に参加者は大きくうなずいた。

「くるるん」の説明と施設見学の後、隣接する「道の駅おおき」で食事を摂った参加者が次に向かった先は、藺草(いぐさ)を使って様々な実用品や伝統工芸品を作っている株式会社イケヒコ・コーポレーションの工場と商品展示場。一歩足を踏み入れた途端に心地よい藺草の香りがあたりを包む。展示場には枕やクッションなどの小物から絨毯のような大きい敷物までが整然と並べられていて、用途の広さと色彩の豊かさに目を見張り、忙しい日常の中で忘れていた「自然との調和」を思い起こさせるひとときとなった。

絨毯のような藺草製品に目を見張る

その後の「いちご狩り」では台湾でも人気が高い「あまおう」を始めとするいろいろなブランドを心いくまで試食し、最後に石丸山公園の「桜まつり」に駆け付けた。

会場の入り口には小学生が並び、台湾の国旗を振って歓迎してくれた

台湾国旗を振って出迎えてくれた子供たち

会場に入ると花見客のほぼ全員が温かい拍手を送ってくれただけでなく、三々五々のグループの中に迎え入れてくれ、弁当やお酒を片手に台湾と日本の交流や文化の違いなどについて親しく語り合い、理解を深めた。

大勢の人が温かい拍手で歓迎
グループの皆さんと親しく話す

お花見の最後は見物客全員の「総踊り」となり、楽しい一日のツアーを締めくくった。

桜の下で「総踊り」