「台湾農業者入植顕頌碑」除幕

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~八重山発展に貢献した功績を称え~
 石垣島に入植してパイン産業の基礎をつくり、水牛の導入に八重山農耕に技術革新をもたらした台湾農業者の功績をたたえる「台湾農業者入植顕頌碑」の除幕式が8月10日、台湾農業者入植顕頌碑建立期成会の主催で、名蔵ダム南側駐車場で開かれた。入植者の子孫や建立を呼び掛けた地元の関係者ら約100人が参加した。除幕式では伊波剛期成会会長や中山義隆石垣市長ら8人が除幕を行い、同八重山分会青年部が「龍の舞」披露して建立を喜んだ。
 1930年代に台湾から石垣島に入植し、パイン産業や水牛の導入で八重山農業の発展に貢献した台湾人の苦労や功績をたたえ、後世に継承していくために、昨年3月に期成会が結成されて入植顕頌碑が建立された。碑の右側には中国語翻訳付きの説明文が書かれている。また、左側には琉球華僑総会が寄贈した銅製の水牛が設置された。
 式では伊波会長と中山市長、琉球華僑総会八重山分会の呉屋寛永会長、JAおきなわ八重山地区営農センターパイン生産部会の次呂久栄重部会長、福本壮健嵩田公民館長、座波嘉名蔵公民館長が除幕。伊波会長は「パイン産業は最盛期には8工場があり、5万トンの生産高をあげ、パイン農家だけでなく、多くの市民の生活を支えた。台湾農業者の入植者の皆さんに感謝し、末長く後世に先人たちの功績を伝えていきたい」と挨拶した。同日夕方からは市内ホテルで祝賀会も開かれ、碑健立に尽力した関係者に感謝状が贈られた。