外国人の定住地の第一位が台湾に~民間調査で

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海外に住む外国人が最も定住したい国の第一位に台湾が君臨した。(写真提供:自由時報)

 海外に住む外国人が最も定住したい国の第一位に台湾が君臨した。海外在住の外国人が作った非営利団体「インター・ネイションズ」がこのほど、64の国と地域を対象に行った2019年の調査(Expat Insider 2019)での結果だった。韓国は55位に止まり、最下位は64位のクウェートだった。

海外居住の外国人約2万人が参加した今回のアンケート調査の結果によると、台湾は「生活の質」「定住のしやすさ」「就業」「財政状況」「生活費」などの評価項目で軒並み高い評価だった。なお、生活の質は3位、財政は6位、就職は8位だった。特に医療と安全面で満足度が高評価だった。台湾は2016年に続き3年ぶりに1位に返り咲いた。

このほか、ベトナムは昨年より14位順位を上げて2位となり、就業と財政状況で1位、生活費で2位を獲得するなど、経済的な満足度が高くなっている。しかしデジタル化に遅れが露呈し、居住環境面で難を示すなど、生活の質の評価は低かった。また、ポルトガルは生活の質で1位となり、総合で3位に浮上した。メキシコは最も定住しやすく4位に上がった。これらの国は5位のスペインも含め、生活費が比較的安い。6位のシンガポールは生活の質で7位のバーレーン(昨年1位)と9位のマレーシアは定住のしやすさで、8位のエクアドルは生活費で、10位のチェコは就業で強みを見せた。

韓国は日本(39位)、米国(47位)、中国(50位)より低い55位に止まった。昨年より11ランク順位を下げた。その理由に、定住が容易ではなく、文化への適応が難しいという回答が多かった。定住のしやすさで最下位付近となり、就業と生活費でも下位だった。就業、仕事と生活のバランス、空気の質、言語の習得においても評価が低かった。ただ、安全、医療、交通の便、旅行などの満足度は相対的に高かった。

なお、クウェートは相変わらず調査対象の中で最も評価が低い。欧州ではイタリアが63位、英国が58位、ギリシャが57位と下位グループに低迷した。イタリアとギリシャは経済状況の悪化が主な原因であり、英国は、欧州連合脱退(ブレクジット)をめぐる政治的不確実性の影響を受け、昨年より順位が14位下落した。