台湾で抗日デモ、尖閣諸島日本国有化以来初。3000人(主催者側発表)が参加

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 台湾メディアによると日本政府による尖閣諸島(台湾名;釣魚台)の日本国有化に抗議するデモが23日午後、台北市内で行われた。国父記念館から日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所まで約3.2キロを約3000人(主催者側発表)が歩きながら「釣魚台は我々のものだ」「両岸(中台)協力で釣魚台を守れ」などとシュプレヒコールを上げた。尖閣国有化後、台湾で大規模デモ行進が行われるのは初めて。中国のような破壊活動や混乱はなく、警察にデモ行進の許可を取った上で粛々と行われた。
 尖閣を巡る日本への抗議デモ行進は2009年以来だが、過去最大規模となった。参加者は台湾社会では少数派の中国と台湾の統一を掲げる民間団体「両岸(中台)平和発展論壇」や、尖閣海域での台湾の漁業権を主張する「中華保釣(尖閣防衛)協会」が中心。台湾の尖閣防衛運動は資金不足や高齢化が問題だったが、今回のデモには初参加の若者の姿も見られた。交流協会台北事務所周辺には300人を超す警官が配置され、バリケードが築かれるなどした。