「923保釣デモ」主催の保釣団体、日本側に抗議文手渡す ~交流協会側、無言で受け取る~

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~人人保釣大連盟による「保釣行動劇」も行われる~ 
台湾地元メディアによると23日午後に尖閣諸島(台湾名;釣魚台島)の主権を主張して、台北市内をデモ行進した後、交流協会台北事務所(日本大使館に相当)に到着、日本側に抗議文を手渡した。この「923保釣デモ」では、新党、親民党、中国統一連盟、労働党、中華保釣協会など約1000人(主催者側発表では約3000人)が国父紀念館に集合し、午後2時30分に出発、忠孝東路、復興南路など市内のメインストリートをデモ行進した。デモ隊が午後4時、交流協会ビル前に到着すると、林孝信氏を代表とする人人保釣大連盟による「保釣行動劇」が演じられた。その後、警察の誘導でバリケードを越えた林氏は、ビル前で抗議文を交流協会総務室兼経済室主任の杉田雅彦氏に手渡した。
 抗議文は林氏の署名入りで、「日本が中華民国固有の領土である釣魚台列島を窃取していることに対し厳重に抗議する。即刻釣魚台より撤退し、台湾へ返還することを要求する」というもの。杉田氏は無言で抗議文を受け取った。
 なお、この日のデモを受け取材に応じた外交部の夏季昌報道官は、「中華民国は釣魚台列島に対する主権についての主張を堅持し、一歩たりともこれを譲らない。国民が党派を超え政府も民間も共に釣魚台についての主権主張を守っていくことを希望する」とした。また、同報道官は釣魚台問題への対応を大陸側と協力して行う考えはないと言明した。
 同日夜はTVBSなど台湾地元のテレビ局はデモ行進を受けて、尖閣諸島についての特集番組が組まれた。