中津川議員、「台湾との国交締結に関する質問主意書」を衆議院議長に提出

0
中津川博郷衆議院議院(11月1日撮影)

 衆議院議員中津川博郷氏が11月8日、横道孝弘衆議院議長に対し、「台湾との国交締結に関する質問主意書」を提出した。同議員は、これに先立ち、10月29日に「交流協会、台北駐日経済文化代表処の名称に関する質問主意書」を提出し、11月6日に答弁書が出ていた(既報)。

 今回の主意書の内容は以下の通り(原文)。

 尖閣問題、竹島問題、拉致問題など、近隣諸国との外交の困難に我が国が直面している今日、世界で最も親日的である隣国台湾との友好関係の重要性を、我が国はもっと真剣に考えるべきだと考える。

 我が国は昭和四十七年、中華人民共和国と国交を樹立した際に、無情にも一方的に、日本と深い絆のあった台湾と国交を断絶し、以来四十年間、正式な外交関係がないまま今日に至っている。

 それにもかかわらず、台湾の人々は常に親日的であり続けてくれた。例えば、昨年の東日本大震災の際、救援隊がいち早く駆けつけてくれたばかりか、民間の人々からの義援金は二百五十億円に達し、世界各国からの援助のなかでも群を抜いていたことは、記憶に新しい。

 それに対し、我が国は、震災後の支援に対する感謝表明の新聞広告を主要国に出した際も、台湾には出さなかった。その上、今年三月十一日の政府主催による東日本大震災一周年追悼式では、各国大使らが一階の来賓席に着座する中、台湾の副代表(副大使に相当)を一般客として扱い、指名献花からもはずして冷遇した。 このような台湾への対応を改めなければ、日本の国家の品格が疑われる。

 昭和四十七年以来、外務省や政府は、「中国が怒るか怒らないか」という基準で、おっかなびっくり国の舵をとってきたが、「隣人が怒るから、自分が付き合いた い大切な友人と絶交する」というような、そんな情けないやり方をそろそろ終わりにする時期に来ているのではないかと考える。

 これからの日本の平和と友好、安全保障を考えると、台湾と正式に国交を結び、真のパートナーとなることが最重要であると考える。また、自国の外交方針を他の国の意向で曲げたり遠慮したりする自虐的な態度は、結局は日本の尊厳を損ない、為にならないことは明らかである。

 中国は中国、台湾は台湾として、我が国はきちんと国交を結び、台湾とより密接に外交関係を築いていくことは極めて大切だと考える。

 以上のような観点から、以下の通り質問する。

一 政府は、民主国家であり親日的である台湾と正式な外交関係を持つつもりがあるのか、政府の見解を示されたい。

二 もし、一について否定的であるなら、その理由を示されたい。

三 政府は、日本の安全保障上、台湾と集団的自衛権を含めてパートナーシップを強化していく意思があるのか、政府の見解を示されたい。

四 政府は、今年三月十一日の「東日本大震災一周年追悼式」での失態を繰り返さないためにも、今後、公の場で、台湾の代表(大使)をきちんと大使として取り扱うよう関係各所に伝達はしたのか、伺いたい。

右質問する。

 10月29日の「名称問題」についての質問主意書に対し、11月6日に政府の答弁書が出されたが、中津川議員は自身のブログで「想定内の回答とはいえ、政府(外務省)の木で鼻をくくったような回答には、ただただ呆れかえる」と感想を述べていた。今回の質問に対しても苦しい答弁が予想される。

 動向を注視したい。