台湾の来年の成長率4%~世界銀行予測~

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アジアの四虎では首位
世界銀行(以下、世銀)が2012年12月19日に発表した報告によると、今年の台湾の経済成長率は1.2%、来年は4%になると予測した。これは「アジアの四虎」※の中では最も高い数字となっている。
世界銀行の東アジアと太平洋地区はこの半年で世界市場への輸出が減少。また内需は東アジアの国々の成長の主な原動力になるが、東アジアでは昨年は中国の成長が伸び悩み、その連鎖影響を受けて内外需が原則、景気が悪化した国が多い。
台湾においては、2012年の第1四半期の経済成長率は0.6%、第2四半期は-0.1%、第3四半期は1.0%前後と推移、通年では1.2%に達する見通し。
また、世銀によると来年の台湾の成長率は4.0%と見通しが明るく、香港の3.2%、シンガポール2.0%、韓国3.1%に比べ、最も成長が見込める国となっている。このほか、中国の今年の経済成長率は8.4%としている。
台湾・経済部の梁國新次長も世銀と同様、台湾の来年の経済成長についてかなり希望が持てるとしている。梁次長は「今年の台湾の経済成長率は昨年に比べると大変良く、景気が上向くことが予想される。世銀のほか、行政院経済建設委員会でも今年の経済成長率目標値が3.8%となっている。確かに数字のうえでは良好であるが、それは経済部をはじめ皆が努力して初めて達成されるものである」と楽観しないように戒めた。
このほか、中央銀行(日銀に相当)では、同日、政策金利を1.875%と据え置くことを決定。これは、経済成長が上がりつつある兆候に加え、インフレが落ち着いた事を受けての措置である。
※アジアの四虎(中文;亜州四小龍)…台湾、香港、シンガポール、韓国を指す