「松山」がつなぐ縁 駅の友好協定締結にチャーター便運行も

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四国旅客鉄道株式会社(JR四国)は8月1日、今年10月にもJR四国松山駅と、台湾鉄路(台鉄)松山駅との友好駅協定を締結することを明らかにした。また、4日には愛媛松山空港-台北松山空港を結ぶチャーター便運行のプレス発表が行われ、郝龍斌台北市長も参加。多くの台湾と日本の旅行者が相互に訪問することを期待した。同じ名前を持つ空港同士を結ぶ航空路線は世界でも初めて。日台双方の松山の関係が「夢の懸け橋」によってさらに深まろうとしている。

 

愛媛県と台北市らが共同で行ったプレス発表の様子。(左から野志克仁松山市長、中村時広愛媛県知事、郝龍斌台北市長)(写真提供:台北市政府)
愛媛県と台北市らが共同で行ったプレス発表の様子。(左から野志克仁松山市長、中村時広愛媛県知事、郝龍斌台北市長)(写真提供:台北市政府観光傳播局)

 

 

JR四国松山駅と台鉄松山駅の友好協定については、台鉄范植谷局長が今年5月17日に台北駅で行われたイベントの際、「松山市と協議し、10月には駅と駅の提携イベントを行う」と明かしており、関係各方面と協議が続けられていた。JR四国の発表では、今年10月に台鉄松山駅で、協定調印式を行うとしている。

 

400人の愛媛県庁職員が台北市長らの訪問を歓迎。(写真提供:台北市政府)
400人の愛媛県庁職員が台北市長らの訪問を歓迎。(写真提供:台北市政府観光傳播局)

 

また、中村時広愛媛県知事や、野志克仁松山市長、チャイナエアラインの孫洪祥会長、郝龍斌台北市長らは4日、愛媛県庁で行われたプレス発表会に出席。愛媛松山空港と台北松山空港を結ぶチャーター便の運行を発表した。郝市長は「台北市と松山市はどちらも松山空港があり、松山駅があり、温泉資源があり、そしてどちらもサイクリング旅行を推進している」と台北市と松山市の共通点に言及。交流が一層深まることに期待した。

愛媛松山空港と台北松山空港を結ぶチャイナエアラインによるチャーター便は、10月11日と14日にそれぞれ1往復運行。158人乗りのB737-800型機が使用される。11日は午前8時15分に台北を出発、愛媛での折り返し便は12時45分の出発。日本からのツアーは5日から各旅行社が販売を開始している。

 

「道後温泉からくり時計」贈呈式典(写真提供:台北市政府観光局)
「道後温泉からくり時計」贈呈式典(写真提供:台北市政府観光傳播局)

 

このほか、松山市は「松山-道後温泉からくり時計」を台北市に寄贈。松山慈祐宮に設置されるという。郝市長は「台北市を観光してもらい、おいしいグルメを堪能して、松山慈祐宮でからくり時計を見たら、ついでに北投で温泉を楽しんでもらえれば」