亜東親善協会が「平成24年・忘年の集い」を開催

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社団法人・亜東親善協会は、12月11日、明治記念館「蓬莱の間」において平成24年・忘年の集いを開催した。同社団法人の前身は、1949年、東京で設立された「華南倶楽部」。設立の趣旨は民主主義と自由経済を信条とする日本とアジアの国々、特に台湾との交 および友好親善の促進である。

遡ること今年5月7日の年度総会において、任期満了に伴う役員選出が行われ、玉澤徳一郎会長が同協会名誉会長に選出され、新任会長に安倍晋三・元首相(衆議院議員)が選出されたことから話題になった。

衆院選真っ只中という状況下、安倍氏の新会長としての挨拶も期待されるなかでの「忘年の集い」は、午後6時過ぎ、亜東親善協会理事で国士舘大学三浦信行学長の“開会の辞”でほぼ定刻通り始まった。

山本順三議員
山本順三議員

最初に挨拶に立ったのは亜東親善協会副会長山本順三参議院議員である。「安倍新会長が来て挨拶すべきところ、選挙ということで全国を飛び回っておりまして、お前が替わりに挨拶して来いと。また、同じ副会長の大江康弘参議院議員も地元(和歌山)で会合があり、出席できません。本来、今日は安倍新会長就任をお祝いする盛大な忘年会となるはずだったと思いますが(残念)、新年には出てくれるだろうと思います」と述べた。

また、山本議員(愛媛県選出議員)は、愛媛みかんの台湾輸出、愛媛松山空港と台湾松山空港を結ぶ定期便の実現、2014年瀬戸内しま博覧会(仮)のメイン・イベントとしてしまなみ海道を使った自転車の世界大会開催(台湾の選手を招いて)計画など、台湾との様々な交流計画を紹介し、会場を沸かせた。

次いで台北駐日経済文化代表処の羅坤燦副代表は「亜東親善協会は大きな発信力を持っており、代表処としても今後とも深いパイプを築いていきたい。ご理解とご支持をお願いしたいと思います」と挨拶した。加えて、最近の日台交流の成果として、台日投資協定の調印、オープンスカイ協定(航空自由化)による日本の各地方と台湾との定期便増加、台湾の「国立故宮博物院」所蔵の美術品の日本での展示、宝塚歌劇団の台湾公演などを挙げ、代表処としてこれからも台湾と日本の架け橋となるよう努力していく所存だ、と述べた。

中川雅治議員

来賓として挨拶に立った中川雅治参議院議員(自民党)は、義父が参議院議長等を務めた原文兵衛氏であり、亜東親善協会の第2代目会長だったとし、台湾との交流に今後とも力を尽くしていきたいと述べた。続いて、一般財団法人台湾協会の齋藤毅理事長、日本中華聨合総会の毛利友次会長が挨拶に立ち、亜東親善協会のこれからの発展に期待を寄せた。

留学生たち

この後、午後6時30分頃から台北駐日経済文化代表処および公益財団法人交流協会関係者の紹介、駐日東京同学会(留学生の団体)の紹介があり、最後に華僑団体(代表)の紹介があった。主な団体は、日本中華連合総会、東京華僑婦女会、東京華僑総会、横浜華僑総会、台湾同郷会、在日台湾商工会議所、日本媽祖会、山梨華僑総会、日本華商総会、東京中華学校などだった。これらの代表はすべて登壇した。なかでも日本中華連合総会名誉会長詹徳薫氏は華僑を代表して「下の皆様がすべて壇上に上がったら大変だと思っていましたがやっと止まりました」とユーモアたっぷりに挨拶。続いて「華僑団体をこの素晴らしい席にお招きいただき本当に感謝致します。皆様のご健康とご健勝を祈念して乾杯!」と乾杯の発声を行った。

華僑団体ほか来賓の方々

和やかな歓談が続き、午後8時前、亜東親善協会の張碧華副会長が壇上に上がり、中締めの挨拶を行った。「台湾と日本との関係はこれまでいつでも晴れでした」と日台の良好な関係を強調すると、最後は三本締めで締めくくった。

亜東親善協会張碧華副会長