10月の給与伸び率0.46%で3年振りに最低

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~実質月収はマイナス2.4%に~
 行政院主計処(統計局に相当)が行った最新の統計によると、10月の固定給与額の平均は3万7343台湾元(10万7940円)で、2010年10月からの1年間の伸び率は0.46%となった。これは2009年10月以来最低の数字となった。現行の景気が緩やかな回復基調であるが、この理由に多くの企業が昇給なし、あるいは僅かな金額にとどまった事が要因と見られている。
 また、今年1月から10月までの平均給与は昨年比1.43%増の3万7335元で、賞与、営業報奨金や残業手当など固定給以外の収入が同5.97%減の8957元となった。これを合わせた1月から10月までの平均月収は4万6292元となり、昨年同期より0.99%減少した。同期間の物価上昇指数は1.99%のため、これらを勘案すると1月から10月までの固定給は0.55%の減少、賞与、残業代などを含めた実質の平均月収は2.04%の減少となった。
  主計処国勢調査処の陳憫・副処長によると「昨年の第4四半期から景気が徐々に悪化し多くの企業がボーナスや営業報奨金を減らしたこと。さらに、物価が上昇したことが原因で実質の平均月収が2.4%のマイナスになった原因」と見ている。

台湾の来年の成長率4%~世界銀行予測~

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アジアの四虎では首位
世界銀行(以下、世銀)が2012年12月19日に発表した報告によると、今年の台湾の経済成長率は1.2%、来年は4%になると予測した。これは「アジアの四虎」※の中では最も高い数字となっている。
世界銀行の東アジアと太平洋地区はこの半年で世界市場への輸出が減少。また内需は東アジアの国々の成長の主な原動力になるが、東アジアでは昨年は中国の成長が伸び悩み、その連鎖影響を受けて内外需が原則、景気が悪化した国が多い。
台湾においては、2012年の第1四半期の経済成長率は0.6%、第2四半期は-0.1%、第3四半期は1.0%前後と推移、通年では1.2%に達する見通し。
また、世銀によると来年の台湾の成長率は4.0%と見通しが明るく、香港の3.2%、シンガポール2.0%、韓国3.1%に比べ、最も成長が見込める国となっている。このほか、中国の今年の経済成長率は8.4%としている。
台湾・経済部の梁國新次長も世銀と同様、台湾の来年の経済成長についてかなり希望が持てるとしている。梁次長は「今年の台湾の経済成長率は昨年に比べると大変良く、景気が上向くことが予想される。世銀のほか、行政院経済建設委員会でも今年の経済成長率目標値が3.8%となっている。確かに数字のうえでは良好であるが、それは経済部をはじめ皆が努力して初めて達成されるものである」と楽観しないように戒めた。
このほか、中央銀行(日銀に相当)では、同日、政策金利を1.875%と据え置くことを決定。これは、経済成長が上がりつつある兆候に加え、インフレが落ち着いた事を受けての措置である。
※アジアの四虎(中文;亜州四小龍)…台湾、香港、シンガポール、韓国を指す

世界幸福感調査で台湾人の75%が「幸せ」

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~ギャラップ調査 富や秩序 国の発達とは比例せず~
 世論調査機関のギャラップが12月19日、全世界を対象とした「自分の国に対する幸福感」のランキングを発表した。それによるとラテンアメリカの国々が上位10カ国中8カ国を独占した。アメリカと中国が同順位で台湾はその後に続き、最下位はシンガポールだった。
 ギャラップは2011年に148カ国を対象に調査を実施し、各国1000人ずつ同様の質問をして回答を得ている。質問事項は、休みが十分とれている、人権を尊重されている、いつも気持ち良く笑っていられる、楽しい事や面白い事がある、いつもハッピーであるなど。
 台湾人の75%が上記5つの質問に対して、「そう思う」と答えた。そのほかの国ではアメリカと中国が76%、日本72%、香港69%、韓国63%という結果が出た。調査全般を見てみると、上位10カ国中8カ国を占めたラテンアメリカの国々の国民が一番ポジティブに考えていることが判明した。
 1位となったのは85%の国民がポジティブな回答をしたパナマとパラグアイ。3位~10位はエルサルバドル、ベネズエラ、トリニダード、トバゴ共和国、タイ、グアテマラ、フィリピン、エクアドル及びコスタリカと続いた。
  一方、ラテンアメリカの国々は幸福度指数の調査ではあまり良い結果は出てはいない。例えば内戦と暴力団組織に関わる犯罪が深刻なグアテマラは国連が調査する人類発展指数では、最下位(イラク)から2番目という順位。グアテマラの30歳の男性は「グアテマラ人は皆親切でいつもニコニコして暮らしている。それは美しい大自然の中で生活しているから、嫌なことも直ぐに忘れてしまうのです」と語っている。
 今回の調査では、世界的にも富があり、秩序が保たれ、発展しているといわれているシンガポールでは46%の国民だけがポジティブな感情を示している。他の先進国も以外にもランキングは下位に低迷。特にドイツとフランスは貧困国のソマリランドと同順位であった。
 また、アルメリアをはじめ、イラク、グルジア、イエメン、センビアが最も不幸な国の上位にランクインしていた。

台湾の幸福度はアジア四虎の中で一位

 ギャラップの調査によると、台湾の幸福度はアジア四虎(台湾、香港、シンガポール、韓国)の中で一番だった。この結果を受けて馬英九総統は「台湾社会のことを国民の皆さんはそんなに良くないと感じているようだが、それほど悪い社会ではない」と述べた。また、皆に台湾にもっと自信を持ってほしいとも。
 これは馬総統が12月21日、南山高中(高等学校)の生徒らと話した時の談話である。同校のバスケットボール部は強豪で知られており、学校の看板となっている。いままで、多くの大会で優勝した実績を誇っている。馬総統は学生達との会話でそのことを称賛し、「皆さんはこの実力を維持し、さらに語学力も身に付けて欲しい。将来はいろいろな国へワーキングホリデーに行ったり国際ボランティアに参加する事もできる」とレクチャー。さらに馬総統は、スピーチの際に現代の若者にとても自信があるとした。大人は「最近の若者は・・・」と言うが、総統は「どんな世代でも短所、そして長所があるものだ」と話す。馬総統は、若者は今後の人生において、沢山のチャンスがあるのだから引き続き頑張って欲しいと応援のエールを贈った。
 馬総統は、スピーチ終了後も生徒らとコミュニケーションを図り、同校を卒業して今ではバスケットボールチームの名監督として知られている顔行書さんとも談笑した。顔さんは、今回の特別な機会を利用してバスケットボール部員の進路と台湾の今のバスケットボール界の環境について、「もっと多くの台湾企業のスポンサーが欲しい」と総統に懇願。それに対し総統は、早速台湾の教育部と体育委員会に検討するように指示した。
 このほか総統は学生たちに対し、「現在の12年の国民教育(小学校、中学校、高校)の中で、両岸の学生が交換留学をしたり、また、コミュニケーションをとる機会が沢山あり、皆さんにとって、今が最も良いチャンス」と激励。学生たちの反応も良く、馬総統と同校の学生との交流の場は大変盛り上がった。

2012年の訪台旅客が700万人を突破

行政院主催の特別歓迎式典
行政院主催の特別歓迎式典

 台湾を訪れる海外からの旅客数は今年も大幅に増加し、12月18日に年間延べ700万人を突破した。記念すべき700万人目の海外旅客となったのは同日17時39分にマレーシアから家族7人とともに訪れた林瑞珍さん(71歳=女性)。交通部観光局によると翌19日に行政院(内閣に相当)主催の特別歓迎式典が行われ、林さん一家に台湾―マレーシア間のビジネスクラス往復航空券2人分と3泊4日分のホテル宿泊券、そしてタブレットPCなどおよそ30万台湾元(約87万円)相当のプレゼントを進呈した。突然の吉報に林さんは興奮し大喜びで、7日間をかけて台湾を一周して24日、帰国の途についた。
 陳沖行政院長(首相に相当)は、海外から台湾を訪れる外国人が4年連続100万人のペースで増え続けていることについて、「台湾の観光の『量』の部分については、大きな成長を遂げたと思う、今後は『質』の面でさらに進歩することを希望している」と今後の台湾観光の質のレベルアップに期待を示した。
 台湾では過去に3年連続、1年間の来台旅客数増加が達成されており、2010年の500万人目には日本人女性が、2011年の600万人目には韓国人女性が、それぞれ記念すべき入国客として歓迎を受けている。
 また、交通部観光局の統計によると、今年の観光による外貨収入が昨年比4.2%増の3400億台湾元(約9,870億円相当)に達すると見通しを示した。 交通部の謝謂君観光局長は、来年は最低でも10%増の770万人を見込んでおり観光スポットのさらなる掘起こし及び推進を目指している。一方、陳行政院長は良質な観光が出来る環境が最も重要だと指摘している。
【写真提供;交通部観光局】

「道南台湾観光友好協会」設立記念セミナーで沈代表が講演

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沈斯淳代表
沈斯淳代表

北海道・道南2市1町の5つの経済団体でつくる「道南台湾観光友好協会」(会長・石尾清広函館商工会議所副会頭)の設立記念セミナーが12月20日、函館市内のホテルで開催され、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表が「日台関係のこれから」と題して講演を行った。約180人が参加した。

道南台湾観光友好協会は、9月に台湾の復興航空、10月にエバー航空が函館―台北間の定期便を就航させたことから、函館商工会議所(松本栄一会頭)が呼び掛けて、10月22日、函館商工会議所を中心とする函館市亀田商工会、函館東商工会、北斗市商工会、七飯町商工会の5団体が結集し、台湾との観光友好団体として設立されたものだ。目的は、道南全体での観光客の誘致や経済交流の活性化だ。

会場の様子
会場の様子

挨拶に立った沈代表は観光について「11月までの日本と台湾の往来人数は270万人となっており、両政府が目標に立てた今年の目標300万人に迫っている」と述べた。また、「北海道は人気が高く、旅行者も大幅に増えている。日本からの旅行者も増加傾向にあり、交流が盛んになるよう期待している」と語った。

 今後、日台関係が発展するための条件としては、1つは産業協力、2つ目は文化交流、そして3つ目は青少年の交流であるとし、「日本企業にとって台湾は信頼できるパートナーであり、中小企業が手を結んでアジアの新興国に向けて投資をしていくことが大切、青少年の交流については次世代の発展につながるものだ」と力を込めた。