歴史ノンフィクション作家・陳柔縉講演会が開催

作家・陳柔縉さんの講演会及び座談会
作家・陳柔縉さんの講演会及び座談会

日本時代を生きた普通の人々に焦点を当てた作品を数多く発表し、台湾における日本時代ブームの火付け役の一人となった作家・陳柔縉さんの講演会及び座談会が7月19日と22日、大阪と東京で行われる。戦後生まれの陳さんから、日本時代台湾の物語を書くという事はどういうことなのか、そしてどのような手法でこの時代の面影を追い求めているのかが語られる。

19日は大阪大学外国語学部(箕面キャンパス)B棟1階プレゼンテーションルーム14時40分から17時50分まで。22日が大阪大学東京オフィスで13時30分から16時30分まで。席に限りがあるため、事前登録制となっており、申込み希望者は、mail:tanoue@lang.osaka-u.ac.jp (田上智宜 大阪大学大学院言語文化研究科・特任助教)まで氏名・所属を明記のうえ、7月12日までにメール。

 

問い合わせmail:tanoue@lang.osaka-u.ac.jp (田上智宜 大阪大学大学院言語文化研究科・特任助教)

台湾文化光点計画カルチャー講座、今年も開催

 

 

台湾文化部(台北文化センター)と読売・日本テレビ文化センター(よみうりカルチャー)は「台湾文化光点計画」の一環として7月より9月まで、カルチャー講座を開催する。

陳澄波作「淡水中学」1936年
陳澄波作「淡水中学」1936年

7月23日には荻窪センターで台湾美術研究家の森美根子さんによる「台湾近代美術  知られざるその生誕の物語」が行われる(14時~15時半、受講料無料)。

寥継春「芭蕉之庭」1928年第9回帝展入選作
寥継春「芭蕉之庭」1928年第9回帝展入選作

日本統治時代の貴重な写真と作品を通して50年の歩みを辿るとともに日台の画家たちの交流秘話が紹介される。

デッサンに励む台湾の画学生たち 左広報に立つのは石川欽一郎
デッサンに励む台湾の画学生たち 左広報に立つのは石川欽一郎

 

問い合わせ荻窪センター Tel:03-3392-8891

台中バンドが高円寺でライブ

 

台中のバンドNowhere樂團が出演
台中のバンドNowhere樂團が出演

トーク、ライブ、DJ、フードなど、全方位的に楽しめるイベントHello HIGH Pop!! vol.3が7月22日、高円寺AMPcafeで開催される。

この中で台中のバンドNowhere樂團と、日本のミムラス内藤彰子によるライブが催される(開場19時、開演19時半)。Nowhere樂團は昨年、「名為自我的那些」をリリースし、THE NEXT BIG THING(台湾インディーズシーン注目バンドが出演するイベント)の舞台にも立つなど今要注目バンドのひとつ。

さらに東京のインディーズシーンを中華圏に発信しているHello Pop!!の杉本氏によるトークショーも行われる。トークショーでは、今年の3月25日に台南で開催した台南応援フリーライブMusic save our soulについて、高雄のロックフェス「大港開唱」や台湾各地のライブハウスやCDショップを巡った時に感じた台湾インディーズシーンの現在について、などが語られる予定だ。チケットは前売りが1500円、当日が2000円でどちらも別途ドリンク代500円。


問い合わせHello Pop!!  Tel: 080-4306-1974

台湾の商会・商工会が熊本県へ義援金を贈呈

世界に根を張る台湾の商会・商工会の日本在住メンバー11人と台北駐福岡経済文化弁事処の謝延淙総務部長は7月8日、熊本県庁を訪れ、熊本地震の被災者支援と復興を願って義援金を贈呈した。これらの組織は日本の商工会議所、商工会にあたるもので、義援金は世界台湾商会連合総会(総会長:李耀熊)からの144万円と日本台湾商会連合総会(総会長:新垣旬子)からの100万円の2本。

 地震発生以来、台湾からは、国・地方自治体(高雄市、台南市など)・企業・民間団体などから既に多額の見舞金・義援金やボランティア活動による支援が寄せられているが、今回は世界と日本の華僑組織がそれぞれの組織で積み立てた会費の一部を持ち寄ったもの。

贈呈式の最初に挨拶に立った 新垣総会長は、まず「我々は日本で生活している華僑として、熊本の人々に対する我々の心をお届けしに参りました。被災した方々に対して心よりお見舞い申し上げるとともに、熊本の一日も早い復興を願っています。ささやかですが、この義援金を役立てていただきたい」と述べた。

新垣総会長は、更に「隣国である台湾も地震や台風など自然災害が多く、その都度日本の皆様に助けられてきた。今回のことは、隣に住む親しい友人として心を痛めてきたが、この機会に熊本へ来ることができ、県庁の皆様が復興に尽されている姿を見て安心した。見えない心配を続けていた時に比べて少し安堵した。今後の復興の中でも、お力添えできることがあればぜひ尽力したい」と述べた。

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挨拶する新垣旬子総会長(右4)と頼玉汝会長(右3)

次いで台北に本部があり、世界70カ国に183の支部を持つ世界台湾商会連合総会の会長を代理して、九州台湾商工会の 頼玉汝会長が、「熊本は、高雄市との間に直行定期便があり、交流協定(MOU)を結ぶなど、台湾にとって身近な存在である。2月の台南大地震の時、熊本の皆さんは台湾を助けてくれた。今回の熊本地震に対して台湾の人々は大変心を痛めている。この義援金が少しでも熊本の皆様のお役に立てば幸いだ。自分自身も熊本に知り合いが多く、福岡から毎週のようにお邪魔しているが今もなお屋根にブルーシートが掛かった家を見たり、避難所生活をしている人を訪ねると涙が出る。微力ながら、これからも今日一緒に訪問した日本台湾商会連合総会の皆さんと一緒になって熊本を応援し続けたい」と、声を震わせながら語った。

新垣総会長、頼会長から
小野泰輔・熊本県副知事に義援金を贈呈する新垣総会長(左)と頼会長(右)

義援金贈呈の後、小野泰輔・熊本県副知事は、先ず、日本在住の台湾商会・商工会の要人と台北駐福岡経済文化弁事処の幹部が多忙な時間を割いてわざわざ熊本県を訪れ、お見舞いの言葉と義援金を贈呈して頂いたことへの感謝を述べた。

次いで、謝長廷駐日大使が就任翌日に陳菊・高雄市長、頼清徳・台南市長、孫洪捷・チャイナエアライン会長など50人とともに来訪し、熊本県・市に合計2億を超える義援金を贈呈したこと、チャイナエアラインがいち早く定期便を再開してくれたことを挙げて、世界の国々の中で台湾が熊本の被災に一番心を寄せ、応援してくれていると思う、と深い感謝を表明した。

さらに、「いまやっと被災者の一部が仮設住宅に入り生活再建が始まったが、復興には時間がかかる。熊本への応援を一過性のものでなく、末永くお願いしたい。いま高雄市内でやっている熊本の物産フェアは非常に盛況であり、お見舞いだけでなく経済の実質面でも応援していただいていることが我々の支えになっている。地震や台風など環境がよく似ている台湾と熊本は、良い時も困った時も支え合っていける『良き友人』でありたい。被災地を見て頂くことで、今後の災害対策にもなると思うので、遠慮なく見ていただきたい」と述べた。

その後、台湾寺院・福岡佛光山寺のボランティア活動が息長く続けられていることや、見えるところだけでなく、見えないところの応援もしたいという訪問メンバーの話が続き、最後に熊本の復興と、台湾・熊本の末永い友好関係の継続・発展を願いつつ小野副知事を囲んで写真に納まり、会を終えた。

 小野副知事(前列右から4人目)を中心に、台湾・熊本の末永い 友好継続・発展を願って
熊本の復興と、台湾・熊本の末永い友好関係の継続・発展を願って

大英産業の大園英彦会長に台湾からの感謝状

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台湾の厚生大臣にあたる衛生福利部・蔣丙煌部長からの感謝状が7月4日、大英産業株式会社(北九州市)の大園英彦会長に贈られた。

これは、今年2月に発生した台南地震において大園会長が私財1,000万円を被災者支援義援金として贈ったことに対するもので、台北駐福岡経済文化辦事處の 戎 義俊處長(総領事)から手渡された。

感謝状と授与式01
大英産業株式会社での感謝状の贈呈式(左・戎総領事、右・大園会長)

台南地震の報に接して大園会長が義援金を贈ることを決めた理由は、自身は佐賀県に生まれ、少年飛行予科練習生を経て終戦復員し、父親と妹がまだ中国にいて安否に心を痛めていた時に、「日本人を飢えて帰すな」という中華民国・蒋介石総統の配慮によって無事に帰国を果たすことができたこと。また、その後も同総統の対日賠償金請求権の放棄やソ連の打ち出した日本分割案に反対するなど「以徳報怨(うらみに徳をもって報いる)」の心が日本を早く立ち直らせたこととアジアでは、一番親日であったことに感謝の気持ちを持っていたことによる。それ以来、台湾への親近感を持ち続け、戦後の混乱期を経て事業に成功した後は、何度も台湾への社員旅行を重ねてきたという。

 戎総領事は、大園会長から贈呈された義援金が台湾政府を通して被災者支援に役立ったこと。また、その気持は十分台湾の人に伝わったことを述べて、深い感謝の意を表した。更に義援金贈呈時に託された真多呂人形(妹:松浦真鳩乃さん製作)が、大園会長の希望通り5月に就任した蔡英文総統の手許に届いたことを報告した。

それに対して、大園会長は「義援金のその後の状況を説明し、感謝状を贈るなど、これだけ丁寧な対応をするところは初めてだ。いろいろな地域貢献活動や寄付をしても、このような形で感謝の意を表してくれるところは殆どない。このような心を忘れかけている日本人は反省しなければならない。また熊本地震に対して台湾の国、自治体、民間から受けた心遣いや支援には深く感謝する」と述べた。

これを受けて戎総領事は、「台湾は日本から多くのことを学び、恩恵を受けた。そのうちの一つが『日本精神(武士道)』という固有名詞にもなっている教育であり、『以徳報怨』もここから出たものと思う。」

「二つ目は都市開発、道路、鉄道、ダム、製糖会社など日本統治時代に多くのインフラを残してもらえたことだ。中でも烏山頭ダムと嘉南用水路を建設した八田與一技師は、台湾最大の穀倉地帯の生みの親として中学校の歴史教科書にも掲載されていて、彼の命日である5月8日には台湾全土から多くの人が参列して追悼式が行われるほどだ。2011年の命日には、八田與一紀念公園がオープンし、当時の馬英九総統も出席した。ここから学び取るものは単なるモノではなく、それを生み出す心である。」

「台湾と日本との関係の底流にはこの2つのことがあるのだということを、両国の若い人にはぜひ知ってもらいたい」と述べた。

大園会長も「台湾と日本は地震や台風などの自然災害環境が共通しているということだけではなく、価値観を共有し、肩肘張らずに語り合える間柄だということを認識して今後も助け合い、協力していきたい」と述べるなど、お互いの感謝と尊敬を交歓する中で内容の濃い贈呈式を終えた。

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談笑する戎総領事(左奥)、大園会長(右手前)と夫々の関係者

 

 

「Feel Taipei 」キャンペーンスタート!蜷川実花、東山彰良ともコラボ

 

台北市政府観光伝播局は7月13日、日本における観光地としての台北市の知名度向上と、個人旅行者の増加を目的とした訪台キャンペーン「Feel Taipei 台北の旅温度を感じる」を開始した。

同キャンペーンでは、ユネイテッドツアーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役:山本隆二)及びエバー航空とコラボレーションしたオリジナルツアーの販売や、台湾でも人気を誇る蜷川実花さん及び台湾出身の直木賞受賞作家の東山彰良(王震緒)さんとのコラボレーション企画、そしてファミリーマート(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:中山勇)と共同開発したスイーツ・ドリンクの販売を主軸に、台北への観光誘致を展開する。

オリジナルツアーの企画としては、8月より来年2月までの期間で全12コースのツアーを用意。同局お勧めの観光地に、駅から近い便利なホテルを組み合わせるとともに、日本から多くの台北便を運航しているエバー航空を使用した。さらに、ツアーに参加すると、各種限定グッズが入ったFeel Taipei限定ギフトパックがプレゼントされる。同ギフトパックには、オリジナルガイドブックやポストカード、ネックピロー、ハンカチなどのほか、蜷川実花さん撮影の台北市花・ツツジをデザインした限定記念悠遊卡(イージーカード)などが含まれている。

ギフトパックには、オリジナルガイドブックやポストカード、ネックピロー、ハンカチなどのほか、蜷川実花さん撮影の台北市花・ツツジをデザインした限定記念悠遊卡(イージーカード)などが入っている
ギフトパックには、オリジナルガイドブックやポストカード、ネックピロー、ハンカチなどのほか、蜷川実花さん撮影の台北市花・ツツジをデザインした限定記念悠遊卡(イージーカード)などが入っている

また、東山さんは「懐旧、散策、美味、ショッピング、眠らない」という5つのテーマで、台北に対する想いを表現したエッセイを書き下ろし、同キャンペーンのHPにて発表し、文字を通じて台北への観光を促している。

さらに、台湾に行かなくとも台湾を感じられるのがファミリーマートとのスイーツ・ドリンク販売企画。スイーツは、台北の新土産として期待の高い「台湾式マカロン(ハニータイペイ)」(本体: 223 円、税込:240 円)で、しっとりとしたピンクのマカロン生地の間に、ラズベリーを織り込んだソフトキャンディ「ヌガー」を挟んだオリジナルスイーツだ。一方のドリンクは、台湾産ライチ果汁を使用した「ソルティーライチ」(本体:193 円、税 込:208 円)て。ほんのり甘酸っぱいライチ果汁に塩を合わせ、ライチ果肉を加えてツブツブ食感も楽しめる仕立てになっている夏にぴったりのドリンクだ。同2商品は数量限定で、7月19日の販売開始後、全国のフ ァミリーマート約 11,800 店で販売し、無くなり次第終了する。

「台湾式マカロン(ハニータイペイ)」
「台湾式マカロン(ハニータイペイ)」
「ソルティーライチ」
「ソルティーライチ」

 

台北観光の課題は、リピーター観光客の獲得

台北市政府観光伝播局はキャンペーン開始の13日、原宿のYM Square HARAJUKUのcafé STUDIOで記者発表会を開催した。同会には、台湾から駆けつけた同局の簡余晏局長のほか、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、東山彰良さん、ユナイテッドツアーズ海外旅行商品事業部の下河辺善太部長、ファミリーマート商品本部の永井雄一部長、エバー航空日本支社の王振興支社長が登壇し、それぞれ同キャンペーンに向けた想いを語った。

右からファミリーマート商品本部の永井雄一部長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、台北市政府観光伝播局の簡余晏局長、東山彰良さん、ユナイテッドツアーズ海外旅行商品事業部の下河辺善太部長、エバー航空日本支社の王振興支社長
右からファミリーマート商品本部の永井雄一部長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、台北市政府観光伝播局の簡余晏局長、東山彰良さん、ユナイテッドツアーズ海外旅行商品事業部の下河辺善太部長、エバー航空日本支社の王振興支社長

まず、東山さんが登壇し、「台北の問題はリピーターをどのように作っていくかだ」と提起。その上で、東山さんが生まれ育った廣州街の近くにある「台北植物園」や、以前の日本酒の工場として使われた建造物をリノベーションした「華山1914文化創意產業園區」などの観光地を紹介し、「台北を2度3度訪れる中で、僕がHPで紹介する場所に行ってもらえればもっと深い台北を発見出来ると思う」と話した。

台北の深い魅力を紹介した東山さん
台北の深い魅力を紹介した東山さん

また、台北出身の謝代表は、「台北は、台湾の首都として、政治や商業の中心的な役割を果たしているほか、伝統と現代の共生、独自性と多様性を作り出している」と述べ、お勧めの観光地として漢方薬や乾物の問屋が多く、レトロな建築物が建ち並ぶ「迪化街」を紹介した。

「迪化街」がおすすめだという謝代表
「迪化街」がおすすめだという謝代表

簡局長は、「沢山の日本の方が台北に訪れているのは事実だ。しかし、やはりリピーターを獲得したい。また、今まで台北を訪れたお客様はだいたい3、4泊程度の滞在。これを5泊、6泊と延ばしロングステイしてもらいたい。台北は伝統も残しつつ、スタイリッシュにも魅せている。その融合を見て欲しい。今までと違う台湾を訴求したいと思っている」と語った。

「今までと違う台湾を訴求したい」(簡局長)
「今までと違う台湾を訴求したい」(簡局長)

同局は日本人観光客誘致のため、東京都と昨年7月より相互に観光PRを行なっており、昨年9月22日から28日まで、東京都庁45階の南展望室にて「台北友町―友達がいる台北町」台北特別展を開催した。このほか、東京都は都営地下鉄車内でのポスター掲示なども提供しPRを展開した。また、同局は昨年8月21日に日本人訪台観光客向けサイト「台北友町」も立ち上げ日本人観光客誘致に力を入れていた。

これについて簡局長は、「昨年からのこのようなPRはとても効果があった。それは、同局の日本語版HPのアクセス数が、100万人以上となったことからも見て取れる。これは今までにない数だ」と成果を述べていた。