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台湾農産物が名古屋「Meieki Parklet」でPR アジア大会を機に中部市場の開拓へ

【名古屋訊】台湾農業部は9月19、20日の二日間、名古屋駅近くの都市広場「Meieki Parklet」で、台湾農産物の魅力を紹介する「農力應援 臺灣農產品推廣園遊會」を開催した。愛知・名古屋で開幕した第20回アジア競技大会の期間に合わせ、台湾代表選手を食の面から応援するとともに、台湾の農水産物や食文化を通じて日本の中部市場への販路拡大を目的に催したもの。日台の政界、経済界、華僑社会の関係者らが集った。

会場で記念撮影する陳駿季農業部長(左から2人目)、藤田和秀名古屋市議(右から2人目)、李逸洋駐日代表(右)ら。
会場で記念撮影する陳駿季農業部長(左から2人目)、藤田和秀名古屋市議(右から2人目)、李逸洋駐日代表(右)ら。
「農力應援 臺灣農產品推廣園遊會」では、台湾農産物の魅力や日台交流について来場者に紹介された。
「農力應援 臺灣農產品推廣園遊會」では、台湾農産物の魅力や日台交流について来場者に紹介された。

二日目の20日には、台湾の陳駿季農業部長、李洋運動部長、行政院の吳誠文政務委員、台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(大使に相当)、日本側からは岡本康宏衆議院議員、広沢一郎名古屋市長をはじめ、全国日台友好議員協議会会長の藤田和秀名古屋市議らが参加し、台湾農産物のPRとともに日台交流も図られた。

開催に際し、地元の華僑関係者からの協力もあった。台湾行政院僑務委員会僑務促進委員である盧聰明星城大学教授は、業界・協会団体の知人らへ働き掛け、名古屋華僑総会の石貴容会長らは、中部地方の華僑に参加を呼び掛けたことを通じて開催を支えた。

日本市場での台湾農産物の販路拡大について、メディアの取材に応じる陳駿季農業部長。
日本市場での台湾農産物の販路拡大について、メディアの取材に応じる陳駿季農業部長。

陳農業部長は「台湾と日本の消費者はいずれも食品の品質と安全性を重視している。台湾は日本の消費者が求める品質、鮮度、安全性に応えるため、生産技術や品質管理の向上に取り組み、安全で質の高い農水産物を供給しています」と説明した。また、これまで日本での販売促進は、関東地方を主な拠点としていたが、今回は競技大会を機に運動部と連携し、台湾代表選手に故郷の味を届けるとともに「中部地方の消費者に台湾農産物を知ってもらう機会を設けた」と述べ「今後も品質向上に努め、名古屋をはじめとする新たな市場の開拓を進める」との考えを示した。

広沢市長は挨拶で「台湾は日本人に人気の旅行先であり、多彩な食文化や観光資源が名古屋市民にも親しまれている」と話し、ルーロー飯やマンゴー、バナナ、パイナップルなどが日本で高い人気を集めている事を強調した。さらに、市内の繁華街で毎年秋に開かれる台湾関連の催しについて「台湾グルメやスイーツ、物産販売、観光PR、ステージ企画などが好評を博している。夜市文化や夜間観光で豊富な経験を持つ台湾と、日本が推進するナイトタイムエコノミーの分野でも交流を深め、学び合う事に期待します」と話した。

李大使は「日台は長年にわたる重要なパートナーであり、食文化の交流が双方の友好関係を一層深めている。2025年の台湾産パイナップルの対日輸出量は1万6千トンに達し、過去最高を記録した」と紹介。マンゴー、バナナ、ドラゴンフルーツのほか、ウナギやサンマなども日本の食卓で親しまれているとして「今回の催しを通じて台湾の文化や暮らしへの理解がさらに広がることを期待します」と話した。

吳政務委員は、日本が台湾農産物の主要な輸出先の一つである事に言及。スポーツと農業の両分野で緊密な交流が続いているとし「農産物の品質、コールドチェーン(低温物流)技術、安全管理水準を高め、日台交流をさらに発展させていく」との考えを示した。

会場では台湾グルメや農産物が紹介され、多くの来場者でにぎわった。
会場では台湾グルメや農産物が紹介され、多くの来場者でにぎわった。

会場ではルーロー飯、台湾ソーセージ、ちまき、マンゴーかき氷、パイナップルの炭酸飲料など、台湾を代表する味覚が紹介された。さらに、輪投げや野球のストラックアウト、バドミントンのチャレンジ企画も設けられるなど、食とスポーツの体験を通じて台湾農産物が親しめる内容だった。二日目の20日午後には、台湾産ウナギのかば焼き丼の数量限定試食も行われ、品質の良さと手軽に味わえる商品の魅力がアピールされていた。 農業部と運動部が連携する「農力應援」は、台湾産農産物を提供して代表選手を支援し、国際大会を通じて日本での認知度向上を図る取り組み。今後も対面でのPRや販売チャネルとの連携、商品開発を進め、中部地方を含む日本市場で台湾の農畜水産物をより身近に購入できる環境を整え、日台の農産物貿易と産業協力の拡大を目指す構えだ。

2026.09.22

李大使、名古屋アジア大会開会式に出席 台湾選手団にエール

【名古屋訊】第20回アジア競技大会の開会式が9月19日、名古屋市の瑞穂公園陸上競技場で行われ、台北駐日経済文化代表処(李逸洋代表=大使に相当)の李大使が出席した。開会式や台湾選手団への応援の模様を自身のFacebookで紹介した。

我國選手進場,我們大喊「台灣!加油!」
我國選手進場,我們大喊「台灣!加油!」

今大会には45の国・地域から1万1000人を超える選手が参加。台湾からは482人が出場し、開会式ではボクシングの黄筱雯選手と武術の張煥宜選手が旗手を務めた。台湾選手団は36番目に入場し、選手、コーチ、団本部ら約110人が行進した。

名古屋城突然出現,驚艷全場
名古屋城突然出現,驚艷全場

開会式には約3万人が来場し、徳仁天皇が開会を宣言されました。名古屋出身の堤幸彦監督が演出を担当し、日本の伝統文化と現代技術を融合させた華やかな舞台が展開された。李大使は「巨大な名古屋城が突然ステージに現れる演出が特に印象的だった」と振り返った。

絢麗表演加上燈光投射及現場演奏音樂,動感十足。
絢麗表演加上燈光投射及現場演奏音樂,動感十足。

台湾選手団の入場時には、李大使をはじめ、立法委員の呉沛憶氏、黄捷氏、駐大阪弁事処の范振国処長、名古屋華僑総会の石貴容会長らが「台湾!加油!」と40回以上声援を送った。周囲の日本人観客も加わり、選手たちは手や小旗を振って応えたという。李大使は「これこそ台湾精神だ」と述べた。

蕭副總統駐美時雙橡園主廚高予婷
蕭副總統駐美時雙橡園主廚高予婷
台灣小吃成精緻料理
台灣小吃成精緻料理

同日の昼に李大使は台湾の「国家オリンピック委員会ハウス」も訪問した。今回は、蕭美琴副総統が駐米代表の時代に「双橡園」で腕を振るった高予婷シェフがハウス内の主厨を担当した。カラスミ、割包、魯肉飯、大腸包小腸、牛肉巻き、鹹酥雞などの台湾小吃を洗練されたテーブル料理に仕立て、台東産の発泡紅ウーロン茶や食後のタピオカミルクティーも提供された。

李大使は、その味を「国家レベルのシェフにふさわしい」と高く評価。また庭には、今大会に出場する台湾選手全員の名前を記したボードが設置されており、選手たちにとって大きな励みになっていると紹介した。

參賽選手英雄榜,右2-蔡家福主席、右1-廖裕輝副主席、左1-范振國處長
參賽選手英雄榜,右2-蔡家福主席、右1-廖裕輝副主席、左1-范振國處長
亞運加油團:中-蔡家福主席、右3-吳沛憶委員、右2-黃捷委員、右1-徐孝慈秘書長、左3-李洋部長、左1-吳誠文政務委員
亞運加油團:中-蔡家福主席、右3-吳沛憶委員、右2-黃捷委員、右1-徐孝慈秘書長、左3-李洋部長、左1-吳誠文政務委員

2026.09.21

台湾の3団体が「台湾正名」を訴求 「新たな名古屋決議」の呼びかけ

【名古屋報導】台湾の団体らが愛知・名古屋アジア大会開幕前の9月18日、名古屋駅前で「台湾正名」を訴え、「Taiwan is Taiwan, not Chinese Taipei!」「新たな名古屋決議」と呼びかけた。美麗島人の会(フォルモサンの会)、台灣研究フォーラム、台湾国の3団体が行ったもので、台湾の名称と台湾人のアイデンティティーを尊重するよう呼びかけた。

活動を行った3団体は、台湾が国際スポーツ大会で長年使用してきた「Chinese Taipei」という名称について、台湾の人々が認識するアイデンティティーを十分に反映しておらず、台湾と中国の関係について誤解を招く可能性があるとの立場を示した。

「Chinese Taipei」という呼称の大きな転機となったのは1979年。当時、国際オリンピック委員会(IOC)は名古屋で開かれた理事会を経て、台湾側のオリンピック委員会について「Chinese Taipei Olympic Committee」の名称を使用し、それまでとは異なる旗や歌を採用することなどを定める決議を郵便投票にかけた。この決定は一般に「名古屋決議」と呼ばれている。

今回の街頭活動は、47年前にその決定の舞台となった名古屋で再びアジア競技大会が開催されることから、参加者らは「Chinese Taipei」から「Taiwan」への変更を国際社会に訴える象徴的な機会にしたいとして「新たな名古屋決議」を呼びかけた。団体側は主な要請として、台湾の人々が自らを「台湾人」と認識し、「台湾」という名称を大切にしていることへの尊重を求めるとともに、競技会場などで「Taiwan」や「台湾」と記された旗、横断幕、Tシャツなどの応援物品について、名称だけを理由とした不必要な制限を行わないよう求めた。

また、2028年ロサンゼルス五輪(LA28)を見据え、「Let Taiwan Compete as ‘Taiwan’ at LA28」とする署名活動への理解と参加も呼びかけ、台湾が将来、「台湾」の名称で国際スポーツ大会に参加することを望む声を世界に広げたいとしている。

一方、同18日には台湾の李洋運動部長が選手村で行われる行事への参加をめぐり、一時入場できない状況が生じ、その後、関係者間の調整を経て入場したと台湾側などが伝えている。活動団体はこの出来事についても、国際スポーツと台湾の名称・参加資格をめぐる問題を改めて浮き彫りにしたとの見方を示した。

第20回アジア競技大会は9月19日から10月4日まで、愛知県・名古屋市を中心に開催される。日本での夏季アジア大会開催は1994年の広島大会以来32年ぶりとなる。

愛知・名古屋亞運正式開幕 台灣代表團抵日獲僑界熱情迎接

【名古屋報導】

左起楊敏政副會長、石貴容會長、李逸洋大使、台北市林奕華副市長、大阪范振國處長

第20屆亞洲運動會「愛知・名古屋2026」9月19日在日本正式揭幕。來自亞洲45個國家及地區的選手齊聚日本,展開亞洲體壇四年一度的盛會。(JOC – 日本オリンピック委員会)

開幕前夕,行政院政務委員兼國家科學及技術委員會主任委員吳誠文率團抵達日本,約百名參加亞運的台灣選手及代表團成員18日陸續抵達中部國際機場,準備投入本屆亞運賽事。

台灣代表團抵達機場時,名古屋華僑總會會長石貴容、副會長楊敏政率領幹部,並有中部台灣同鄉會等旅日僑界人士前往迎接,為遠道而來的台灣選手加油打氣。選手與接機僑胞在「Aichi-Nagoya 2026」大型看板前合影留念,現場氣氛熱烈。

接機期間,一行人還巧遇名古屋市中田副市長,中田副市長親切與石貴容會長、楊敏政副會長及接機僑胞交流並合影,為亞運開幕前夕增添台日交流的熱絡氣氛。

在台北駐大阪經濟文化辦事處范振國處長及相關人員協助下,吳誠文政務委員所率團隊及台灣選手順利完成入境通關手續,展開在日本的亞運行程。

台北市政府團隊

19日亞運盛大開幕 台灣代表團進場獲熱烈掌聲

9月19日晚間,亞運開幕典禮在名古屋市瑞穗公園陸上競技場(Paloma瑞穗體育場)盛大舉行。日本天皇、皇后出席典禮,各國及地區代表團陸續進場,共同見證第20屆亞洲運動會揭開序幕。(TNC新聞)

開幕典禮當天,名古屋華僑總會會長石貴容率領幹部,並有中部台灣同鄉會等旅日僑界人士到場,與駐日代表李逸洋、台北駐大阪經濟文化辦事處處長范振國,以及台北市政府訪問團等,一同參與開幕盛會。

包括行政院政務委員吳誠文、運動部部長李洋、駐日代表李逸洋及大阪辦事處處長范振國等人,也在現場觀禮,為台灣代表團加油。(太報 TaiSounds)

台灣代表團進場時,獲得現場觀眾及旅日僑胞熱烈掌聲。此次開幕式台灣代表團共有110人進場,由拳擊選手黃筱雯與散打選手張煥宜擔任掌旗官;本屆台灣共派出482名選手,參加38個運動種類。(太報 TaiSounds)

第20屆亞洲運動會自9月19日至10月4日舉行,是日本繼1958年東京、1994年廣島之後,時隔32年再次舉辦夏季亞運,也是日本第3度主辦。(JOC – 日本オリンピック委員会)

隨著亞運正式開幕,旅日僑界也將持續為台灣健兒加油,期待選手們在各項競技中發揮實力、突破自我,為台灣爭取佳績。

台灣選手加油!

「2026 台湾原住民音樂文化藝術節」が開催される

開会式での出演者たちの集合写真

(東京訊)

在日台湾原住民連合会主催による「2026 台湾原住民音樂文化藝術節」が2026年9月17日 (木)・18日 (金)、昨年の「台湾原住民 収穫祭2025」に引き続き、東京・中野区役所「ナカノバ」にて開催された。

今回は、「強烈だが癒される、大自然エネルギーを感受しよう!」とのテーマで、台湾から「台湾新世紀文化芸術団」「台湾科技大学原青社」「基姜」を招聘して、二日間にわたって迫力あるステージが繰り広げられた。これも参加無料であった。

在日台湾原住民連合会の黄秀蘭会長

また会場では民族衣装体験、原住民グッズ販売、DIY教室など多彩な無料プログラムも用意され、参加者に台湾原住民文化に触れていただく機会となった。とくに17日に「セディック族」について、18日は「台湾原住民17民族の文化」について梁美華氏によるトークショーが行われた。

初日の17日、先ず「迎霊儀式」として台北市にある国立台湾科技大学にある台湾原住民の公認学生サークルである台科大原青社が、祖霊などを迎え入れ、共に過ごし、慰めと加護を願うための儀礼を厳粛に行った。

台科大原青社による「迎霊儀式」

引き続き開会式となり、主催者である在日台湾原住民連合会の黄秀蘭会長から出演者と来場者への感謝の挨拶、そして台湾駐日代表処の劉夏如組長(部長)から台湾原住民文化を日本に広めることへの意義など祝辞が述べられた。

祝辞を述べる台湾駐日代表処の劉夏如組長(部長)

ご来賓紹介後、第一部の出演である在日台湾原住民連合会の舞踊、阿美藍鵲団(陳玉妹 陳豐蓮)の歌舞が披露され、すでに会場は熱気に包まれ、参加者を交えた大演舞となった。第二部には、新世紀文化芸術団の切れがあり迫力満点の舞踊が展開された。とくに団長・芸術監督を務めている阿美族出身の利珍・妮卡児の見事な進行で会場は大いに盛り上った。

次に、花蓮出身の実力派シンガーソングライターで、太魯閣族と阿美族の血を引き、現在、台湾で大ブレイクし、最もホットな台湾原住民ミュージシャン基姜が登場した。この日は、太魯閣族の衣装でパフォーマンスを行った。ちなみに18日は阿美族の衣装であった。両日とも、在日台湾原住民連合会の日本人ダンスメンバーと一緒にコラボし観客を沸かせた。

初日の最後は台湾科技大学による魂のこもったパフォーマンスは感動的であった。

18日の演目は、基本的に17日と同じであったが、泰雅族歌手(柴玲・方美英)が参加し、熱唱を披露していただいた。

また酒井直人中野区区長、高橋かずちか中野区議会日台友好議連会長が参加していただきご祝辞をいただいた。両氏とも台湾原住民の文化芸術を通して日台友好に尽くしていることへの謝辞と来年以降も引き続き中野区での開催を期待していると述べた。

祝辞を述べる酒井直人中野区区長
辞を述べる高橋かずちか中野区議会日台友好議連会長

18日最後は、出演者、来場者が全員手をつなぎ、会場いっぱいに輪になって踊りフィナーレとなった。

閉会式での集合写真

【読者投稿】高支持率の中で行われた高市内閣改造

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9月18日の『日本経済新聞』の報道内容

高市早苗首相は9月17日、「第2次高市改造内閣」を発足させた。今回の内閣改造で注目すべきなのは、誰が入閣し、誰が退任したかだけではない。なぜこの時期に改造に踏み切ったのかという点である。

『日本経済新聞』が8月末に実施した世論調査によると、高市内閣の支持率は7月の58%から62%へと回復し、再び6割台に乗った。なかでも39歳以下の支持率は71%に達している。

つまり高市首相は、政権が低迷し、追い込まれて閣僚を入れ替えたのではない。支持率が下げ止まり、再び上昇に転じた時点で、自ら政権の態勢を立て直したのである。

今回の改造の第一の特徴は、「人は替えても、政権の軸は変えない」ことである。

茂木敏充外相、片山さつき財務相、小泉進次郎防衛相、木原稔官房長官に加え、赤沢亮正経産相、城内実経済財政相など、政権の中核を担う閣僚はそろって留任した。

高市首相は内閣改造によって表面的な「刷新感」を演出するのではなく、外交、安全保障、経済・財政政策の継続性を重視したとみられる。新内閣の基本方針でも、「責任ある積極財政」によって「強い経済」を実現する方針が改めて示され、政権の基本路線に変化がないことが明確になった。

第二に注目されるのは、日本維新の会が正式に入閣したことである。

維新の幹事長で、枚方市長、大阪府議員を務めた中司宏衆院議員が規制改革担当相に就任した。これによって、これまでの自民党と維新による「閣外協力」から一歩踏み込み、維新が内閣に加わって政権運営の責任をともに担う形となった。

今後、高市政権が消費税減税、社会保障改革、規制改革などの重要政策を進めるにあたり、自民、維新両党の関係も、単なる「協力」から、政策の実現に共同で責任を負う関係へと変わっていくことになる。

第三の焦点は、林芳正氏が内閣を離れたことである。

昨年の自民党総裁選で高市氏と争った有力政治家のうち、茂木氏と小泉氏が引き続き閣内にとどまる一方、林氏は総務相を退任した。

この人事によって、高市政権と党内有力者との力関係も改めて組み替えられることになる。これが次の自民党総裁選を見据えた人事なのかについては、日本のメディアでもさまざまな見方が出ているが、今後の党内情勢を見極める必要がある。

しかし、高い支持率を維持しているからといって、不安材料がないわけではない。

高市内閣は食料品の消費税率引き下げを進めようとしているが、その一方で、社会保障の財源への影響を心配する声も少なくない。

物価高対策を進めながら、社会保障の財源をどう確保し、さらに増大する防衛予算とどう両立させるのか。これこそが、改造内閣が直面する本当の課題である。

支持率の回復は、高市首相に内閣改造を行う政治的な余裕を与えた。しかし、国民が政権に与えたのは「時間」であって、「白紙委任状」ではない。

今回の内閣改造は、「選手交代」というよりも、政権の「態勢の立て直し」と見るべきだろう。政権の骨格は維持し、連立政権を一段と深め、政策の実行を加速させる。高市政権が今後、6割の支持を具体的な成果へとつなげられるかどうか。それによって今回の内閣改造が、単なる人事の組み替えに終わるのか、それとも高市政権が新たな段階へ進む出発点となるのかが問われることになる。                                                     2026年9月19大田一博敬具